A: ISO9000シリーズは、スイスに本部を置く国際規格認証機構(ISO)が1987年に発効させた、品質マネジメントシステム(QMS)の国際統一規格である。そのうち、組織がQMSを確立し、文書化して実施、維持し、その有効性を継続的に改善するために要求される規格がISO9001で、認証登録制度となっている。組織が構築したQMS又はEMSがISO9000シリーズの要求事項に合致しているかどうかの審査は、審査登録機関によって行われ、適合していれば登録して公表される。審査を行う審査機関自身も、審査できる能力があると認定されていなくてはならない。この認定を行うのは、各国に1つずつある国家機関もしくはそれに準ずる関連機関であり、日本では日本適合性認定協会(JAB)がその役割を担っている。
A: ISO9001などの審査を行う審査機関を認定する日本で唯一の認定機関が、財団法人日本適合性認定協会(JAB)だ。JABに認定された審査登録機関から提出されたデータによると、日本国内におけるISO9001の取得件数は2011年5月現在で4万8297件だ。産業別に見ると、最も多いのはサービス分野で24.1%を占める。建設業が21.6%、電気・電子が19%、機械が18%、金属関連が17%となっている。一方、都道府県別では東京、大阪、愛知、神奈川の順に多い。