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海野和男のデジタル昆虫記

認知機能検査

認知機能検査
2022年02月02日

 今年は免許更新の年だ。老人になると、運転免許更新のために受けなければいけない認知機能検査、そういうものがあることを知り,憂鬱だった。
 何しろ、判断力は衰えていないと思うが、記憶力の衰えがかなりひどく、特に直前の記憶が怪しい。大体,意味のないものを覚えると言うことは、若い頃から苦手なのである。そして、最近はパソコンで検索できるならそれで良しとしているので、ますます記憶力は落ちる。そうはいってもテストのようなものだから、問題ありという結果はまずい。
 問題は公開されている。時計を書いたり、今日の日付など、まず問題なさそうな問題を全部できればだいたい36点になるようだ。
難しいのは4枚ずつの組の絵を4枚見せられて、介入問題を挟み、あとで思い出して書くテストだ。16種類の単語を覚えなければならない。これにはヒント無しでできれば一つ約4点。その後でヒント〔楽器とか,文具とかいったカテゴリーが16コある)ありで、最初思い出せなかったものが書ければ、1つにつき約2点。
ヒント無しで全て書ければ約64点になる。合計点数は100点で、49点未満は医師の診断書が必要、49〜76点未満は認知機能が少し衰えている(3時間の高齢者講習)。76点以上は記憶力、判断力に問題ありませんとなり、2時間の高齢者講習となる。
この手がかり再生という検査は、全てを覚えると16個づつ64個覚えなければならない。問題は4パターンあり、どれが出るかはわからない。
模擬試験問題をやってみたら、ぶっつけ本番では76点とれないかもしれないと思った。そこで覚えることにしたのだが、さてどうやって覚えたらよいだろうか?そこで4パターンを1〜4として、鳥はニワトリ、ペンギン、クジャク、スズメという風に覚えることにした、楽器ならオルガン、太鼓、琴、アコーデオンという風に覚える。ニワトリがあれば他の問題も1と言うことになるから楽器はオルガンだ。
これを1日3回ぐらい紙に書くことを数日続けたら、何とか覚えることができた。それでも15までは出てくるのだが、16個目が引っかかることがある。よく忘れのは体の一部、(耳、目、親指、足)。そもそも問題に体の一部があったことを忘れるのだ。
当日予約した試験場に行って、待合場所で同じ時間に検査を受ける人の様子を見ても、誰もそこで問題を覚えようとしていないではないか。皆さんすごい自信なのだなと、ぼくも用意してきたプリントを見ることはしなかった。
さて、満点が取れるかなと思っていたが、結局体の一部があることを忘れ、98点だった。予習をしていなかったら、多分ずっと低い点数だろう。3時間講習で良ければ、16の内4つ書ければ良いので、それくらいはできる人がほとんどだろう。
結果は封筒に入れて渡されるが、名前を呼ぶので、紙のはしを係が見るときに何色の紙かが見えてしまう。ぼくの回はどうやら黄色49〜76点が多そうだった。赤い紙の人もすこしはいるようだった。
さてこのテストをやってみて、間近の記憶力は測れるが、判断力が劣っていることがわかるのだろうかと、はなはだ疑問に思った。運転で危険なのは判断力の衰えであると思う。買い物に出かけ、さて何を買いに来たのか忘れる老人もいると思う。これは他人に危険を及ぼすことはないだろう。信号が変わりそうだとか,歩行者が渡るのかどうかを見て判断できる能力が重要だ。
介入問題は採点されないが、介入問題が最も意味があるように思えたのだ。それは100個ぐらいの数字が書いてあり、言われた数字を消していく作業をする。これは介入問題のせいか、時間が短く、相当機敏にやらないと、最後まで終わらない、これは車の運転中に道路標識を素早く確認するためなどに、必要な能力とも思うのだが、どうだろうか。

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