今回の沖縄では、湊さんの案内で、初めてヤンバルクイナを見ることができた。一日目は空振り。2日目に会えた。
今の季節はヤンバルクイナの生息地の林道は夜間立ち入り禁止。湊さんが通行許可証をもっているので入ることができた。
何故、9月から10月の夜間が立ち入り禁止かと言えば、ヤンバルクイナを守るためではなく、昆虫の密猟を防ぐためだと書いてあった。
オキナワマルバネクワガタやヤンバルテナガコガネの活動期が秋なのだ。昆虫採集者が大挙して押し寄せた結果、こんなことになったのだ。世界遺産に申請しているのに、何で野放しなのかというユネスコの圧力もあったかもしれない。ともかくも希少種を捕獲するというのは、今はあってはならないことなのだと、再認識した。虫ぐらいでという考えは今は通用しないのだ。そして現実にこれらの昆虫は減りつつあるようだ。20年も前は夜に林道を走れば、クワガタが歩いているのを見かけたが、今回は2日間で5時間走ってまったく見なかった。
ヤンバルクイナは懐中電灯で撮影した。1/50で手持ちでの撮影だ。昔はこれも考えられなかった。ヤンバルクイナの観察は5分程度にとどめるようにとの案内がホテルに張ってあった。当然撮影者もヤンバルクイナにとっては迷惑な存在だから、懐中電灯で撮影する方がフラッシュよりは良いだろう。ヤンバルクイナの写真はたくさんあるが、観察者をあまり怖がらなくなったという点も大きいのだろう。
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