土手にキキョウが咲き、イネが穂をたれはじめた。秋の兆しである。
ロシア製レンズのルサール20mm5.6は、ロシアレンズの中では高価なレンズである。フルサイズで20mmという画角は、当時のライカマウントのレンズの中でも最広角の部類に属する。残念ながらAPSサイズのGXRのMマウントユニットでは30mm相当になる。
このレンズは周辺の光量落ちがすごいが、シャープさでは群を抜いていた。ところがMマウントユニットでは周辺がカットされるし、このユニットの撮像素子は周辺光量落ちを防ぐ構造になっているようで、まったくと言ってよいほど光量落ちはない。しかし、ルサールとは相性があまりよくなさそうで、やや眠い写真になった。Mマウントユニットには自分のよく使うレンズを登録したり、四隅の光量など細かに補正できる機能があるので、通常と逆に補正すれば、フイルム時代のレンズの雰囲気を再現できるかもしれない。デフォルトはもう少し古いレンズの癖が出るような味付けの方が面白いかなとも思った。
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