冬の小諸は寒いけれど。今年は今のところ冷え込みはたいしたことがないようだ。小諸のアトリエも20年がたち、あちこちガタが来ている。そもそも作りが良くないので暖房を入れっぱなしでも10度ぐらいにしか気温が上がらない日もある。だから冬に暖房が壊れると悲惨だ。
風呂の湯沸かし器は数年前に壊れて取り替えた。去年は暖房が壊れた。これは10年ほど前に入れたものだが、そろそろ寿命なのだろう。ポンプなどを代えてもらい、昨年の冬は何とか乗り切った。ところがこの冬も、またおかしくなった。それでもスイッチを入れたり切ったりしたり、外の室外機の試運転ボタンを押したりと何とか動いている。今回も30分ばかり苦闘して、動くようになった。今のところ一度動くと、数日間の滞在中はとまることはないのであるが、いつもひやひやだ。
さてグラフはぼくが小諸に来て20年間の12月の佐久の気温をグラフ化したものだ。データはアメダスのデータを利用したが、日数などは自分で数えたので若干の間違えがあるかもしれない。下のグラフは12月の最高気温や最低気温のグラフだ。平均気温は2006年以降やや高めの傾向が続いているが温暖化しているかどうかは微妙なところだ。
上のグラフは最低気温が氷点下、ー5℃以下、―8℃以下、―10℃以下のそれぞれの日数だ。小諸で最初に持ってきたカラスザンショウが枯れたのは1995年の冬だった。カラスザンショウはアゲハ類の良い食草で、暖地を好む。この冬は寒くー5℃以下の日がずいぶんある。ー5℃というのは耐寒性のない植物が死なないぎりぎりの気温と思う。2005年もとても寒くー5℃以下は1995年より少ないが、―8℃以下、―10℃以下はさらに多く、この翌年はツマグロヒョウモンが見られなかったり、逆に千代田区にオオウラギンスジヒョウモンが現れたりした。
2006年以降はー5℃以下になる日が減ってきているようだ。このあたりが冬が暖かくなったとぼくが感じる原因なのだろう。そして、寒冷地への暖地系昆虫の分布拡大に影響のあるところだと思う。写真は昨日の浅間。
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