ベランダに置いてある椅子の下にトウヨウホソアシナガバチが巣を作っている。そのまま座っていたのだけれど、巣が大分大きくなったので、万一を考え、庭に椅子を移動させた。
3mほど移動しただけなのでハチがどうするか興味があり、観察した。ほとんどのハチは巣を出るときに、何か様子が変だなと思うのか椅子のまわりをゆっくりと飛んでから姿を消す。ところがそのままもとの巣があったベランダに戻ってくる個体が2匹いた。1時間近くも巣を探している。このハチは巣を出るときに、その時の巣ではなく、前に巣のあった場所の記憶が残っているのであろう。ハチによって記憶の残り方は違うようで、新しい場所で落ち着くものがほとんどだ。
巣に帰れないのはまずいから、またそっと椅子をベランダに戻すと、さっと巣にとまる。それでまた庭に移すと、そのハチはまたベランダに戻ってしまう。何回も繰り返すうちにようやく新しい場所に戻るようになった。D300 10.5mm+1.5テレコン
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