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海野和男のデジタル昆虫記

新しく出た本

新しく出た本
2007年06月24日


 今日は東京での講演。いつもならば東京での用事を明日あたりに入れて、2〜3日東京の家に戻るのだが、今回は小諸でやることが山ほどあり、とんぼ返りだ。
 事務所によったら技術評論社から出版する「昆虫擬態の観察日記」が届いていた。あまりに時間のない本作りだったので、できが心配だったが、予想以上の仕上がりとなった。ないようもやや古いけれど、豊富な写真は未発表のものも多く、擬態に興味のある人にはよいのではと思う。今回は日本の昆虫の擬態をカムフラージュ、ベーツ擬態も含めかなり紹介した。224ページでそのうちカラーが105ページぐらいある。文章も易しく書いたつもりだ。
 ぼくの本ではないが「けんびきょうでわかった!」という本が献本されていたので紹介する。撮影は阿達直樹さん、監修は戒能洋一さん。走査電子顕微鏡で撮影した生き物(昆虫が半分ぐらい)の拡大写真とその生き物の雑学的文章だ。走査電子顕微鏡は物の細部をパンフォーカスで見ることができる。昔は金属を蒸着するので生の昆虫は難しかったが、今は性能がよい。モノクロ(走査電子顕微鏡は色はない)192ページで写真が豊富だから見るだけで楽しい。
 小諸にアトリエを作った当時は小型の走査電顕が普及しはじめていた。リビングのテーブルぐらいの面積で設置できたので、本気で導入を考えた。科学的興味だけでなく絵としてとても面白いからだ。結局は500万円以上する機械は買えずに断念した。
 この2冊の本、自然科学を易しく一般にというところで、コンセプトが似ているなと思った。

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