ペルーで見つけた甲虫のような不思議なガは北九州自然史博物館の上田恭一郎さんに見てもらってTrosia属のものであることがわかった。Trosia属はマダラガ上科のMegalopygidaeという科に属するガのようだ。Megalopygidaeは日本にはいないので、そもそもぼくにはなじみがなかったのは当然のようだ。
ザイツ(SEITZ)編のThe Macrolepidoptera of the Worldという膨大な鱗翅類の図鑑がある。20世紀のはじめに出た本だ。それによると今回の甲虫のように思ったガはTrosia nigrorufaという種のようだ(左中と下)。下の写真は死んだ真似。つかむとこのように死んだふりをして、しばらく動かない。他に同じ場所で右中のTrosia dimasというのを撮影している。
左上も同属でTrosia revocansというのに似ている。右下は昔、コスタリカで撮影した種だが図鑑に載っているのとは少し違う。右上は違う属のガだが、やはりマダラガ上科のものだろうか。
ザイツ(SEITZ)があれば、ずいぶんといろんなガの仲間が大まかにわかりそうだ。とはいっても古書で1冊20万円近いものだ。シリーズをそろえたらいくらかかるのだろうか。
◎2月25日、長野県御代田のエコール御代田の町立図書館で講演。13時30分〜15時
tel 0267-32-0800
◎富山県魚津市の新川文化ホールの講演会は満員なので広い会場にするそうです。希望者は早めに申し込んでください。講演会は3/21日14時から。入場は無料。tel 0765-23-1123
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