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海野和男のデジタル昆虫記

北九州いのちたび博物館

北九州いのちたび博物館
2007年02月16日


 北九州市にある自然史博物館を訪ねた。いのちたび博物館という名称で、自然史と歴史が一緒になった博物館だ。
 恐竜の展示がすばらしかった。ジオラマで動く恐竜がいてなかなかの迫力、ちょっと迫力がありすぎて、子供たちが怖がっていたりした。恐竜そのものの出来も良いが、バックグラウンドの雷などがすばらしくリアルだ。
 北九州の昔の海を再現した展示もすばらしい。3D映像で、ジオラマの中に魚が現れたりする。あんな映像を作れたらどんなにか楽しいと思った。
 昆虫の収蔵庫で標本を見せてもらった。その時に森下和彦コレクションというのがあったので見てみた。森下さんはぼくが初めてランカウイ島に行った時にアドバイスを頂いた方だ。戻ってからチョウを持って森下さんのお宅を訪ねた。
 マダラタイマイのグループに、森下さんが見たことがなかったメスがあり、森下さんもわからずに、奥からザイツという図鑑を持ってこられた。それでそのチョウはラマケウスタイマイというチョウのメスであることがわかった。
 余分のあるものは、森下さんが、これはよいですかといって森下さんのコレクションに入れた。その標本に38年ぶりに対面したのだ。それで記念に標本の撮影をしてきた。(上はオス、下はメス)
 さて、北九州自然史博物館の上田恭一郎先生は、現在日本で最も学識の深い鱗翅類の学者の一人だ。それでペルーで撮影した面白いガの写真を見てもらった。そうしたら、やはりザイツを持ってきてくださった。日本にはいない科のガだった。nigrorufaという種名のもののようだ。
 総括的にチョウやガでちょっと不明のグループを手軽に調べるには、今も昔もザイツなのである。

◎南米ペルーの昆虫を紹介したペルー日記は2006年12月のメニューからどうぞ。2006年11月のメニューにも現地から入れたものがあります。

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