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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(ベローズ付きミノルタSR-1)

今日のクラシックカメラ(ベローズ付きミノルタSR-1)
2002年10月23日

ミノルタSR-1は1960年発売、ぼくが中学生のころの発売だ。当時のカメラメーカーでマクロに力を入れていたのはニコン、トプコン、ミノルタであろう。ニコンやトプコンが専門家向けなのに対し、ミノルタはアマチュア向けのマクロ撮影用具に力を注いだカメラ会社であると思う。各メーカーともベローズ専用のヘリコイドのないマクロレンズを生産していた。当時のベローズ用マクロレンズは絞りが自動絞りになっているものが多かったが、ベローズの方はたいていダブルレリーズで絞りを絞り込んでシャッターを切る仕組みになっていた。コピースタンドなどにカメラを固定して撮影することを想定した作りである。
 これだと野外でははなはだ使いにくい。シャッターを切ったら絞りが絞り込まれる仕組みでないと、動き回る昆虫の撮影は難しい。そんな中で日本ではミノルタが唯一、完全自動絞りのベローズを生産していたのである。自動絞りのきくレンズはオートベローズロッコール100mm/4と50mm/4の2種類であった。100mmで等倍以上、50mmで2倍以上の撮影が可能であった。
 ミノルタSR-1にオートベローズを付けてみた。このベローズがいつからあるかは調べていないが、大学の時には存在していたと思う。自動絞りのベローズ用レンズを付ければ100mmベローズマクロで等倍、50mmベローズマクロで2倍近くまで完全自動絞りで使える。当時、高倍率マクロを完全自動絞りでこなせる一眼レフはミノルタ以外にはなかったのである。

◎「海野和男とクラシックカメラ」新刊です。ライカ、ローライなど有名カメラから、日本製の一眼レフや、ロシア製のカメラまで多数収録。A4大型本、144機種のカメラで撮影した写真が400枚以上、全てデータ付きで印刷されています。詳しくはhttp://www.jinruibunka.co.jp/new_publish/new01.html#clacameをご覧下さい。

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