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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(ローライSL66E)

今日のクラシックカメラ(ローライSL66E)
2002年04月12日

ローライといえば66判の2眼レフを思い出す人が大半だろうが、66判一眼レフの世界でもたいへん優れたカメラを出していた。
 1966年発売のSL66はレンズをリバースして高倍率接写が手軽に行えたり、ティルト機構があって、地面を斜め上から写したりするときに絞らなくても、地面全体にピントを合わすことができる優れたテクニカルカメラである。
 ボディーにベローズが組み込まれ。レンズは全てヘリコイド無しの単鏡筒レンズ。ボディーのフォーカスノブでピント調節をする。そのため標準や広角では、レンズ単体で接写ができる。おまけにレンズの先端にもマウントが付いていて、レンズの逆取り付けが(等倍以上接写に広角や標準を使うときの常套手段)何のアダプターもなしにできるのが画期的だった。これが植物撮影や接写をする人にとっての大きな魅力となっていたカメラである。SL66は1982年には今日の写真のSL66Eとなった。TTL露出計が内蔵され、いわゆるAEカメラではないが、ストロボだけはTTLダイレクト測光で制御されるのが接写には魅力だ。
 SL66は大変気に入っていたカメラで、その新型がでたというので大いに欲しくなった。ところが日本での発売はまだ未定であった。それに日本ではとても高いので、香港に行く友人に頼んで50mmディスタゴン付きで買ってきてもらった。
 新品のはずだったが、何と無限がでない。単にボディーのフォーカスノブの組み違えであるようだが、世界保証が付いていても、日本では未発売だからサポートしてもらえない。まあ、接写専門に使うのでいいと諦めて20年も使っていたが。昨年レンズの絞りが粘ったり、マガジンがおかしくなったので、九州のひさなが光機というところで修理してもらったついでにこれも直してもらった。
 
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