雪深い山道を車でのぼっていく途中、一匹のニホンザルに出合った。サルはまるでイヌような鳴き声を発しながら、すぐに道脇の険しい崖を上っていってしまった。時々こちらを振り返る顔は、口を大きく開けてまるで怒っているように見える。
一度は岩のかげに見失ったが、しばらくして崖のてっぺんに座ってこちらを見ている姿に気がついた。そばには2匹の子ザルの姿がある。先に見た怒ったような顔は子を守る母親の威嚇だったのだ。今度は距離もだいぶ離れたので安心しているらしい。カメラを向けてもしばらくはそのまま座っていてくれた。
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