
青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。
■#21「匂わせ近況報告」
ここ最近、お仕事が忙しい。それはそれは幸せなことで、暇になることを恐れている私には喜ばしいことです。
「暇こそが人を病ませる原因。時間があるから余計なことを考えてしまう」こんな言葉をよく目にします。本当にその通りだと思う。ただただ心を蝕んでいくような、考えても無駄なことを暇になると思い出してしまう。少し元気になってから思い返してみると、ただの考え過ぎだったなんてことが本当によくあるけれど、これも性格なのだと最近は受け入れています。
少し前に、気にしすぎるのを直した方がいいと大人から言われたとき、何を重要視するかは人によって違うだろうと反論しかけたことがありました。だったら最初から愚痴混じりの相談をしなければよかったのに、助言された途端にそんなことを思ってしまう。なんて面倒くさいんだろう私。まだ子供だなと思いつつ、反省…しませんでした。(しろ)
話は戻りますが、そもそもこの業界でお仕事をすると決心してから、休みがなくて嘆くくらいに毎日色んなお仕事をこなせるようになりたいと思っていました。少しお休みがなくなる期間が来るといつも母が「望んでいた生活になっているね」と喜んでくれるのもまた嬉しい。きっと体調と心が疲弊していないか遠回しに心配しているのでしょうが、心配ご無用。深夜に帰宅して早朝現場に向かう生活は、なんだかんだ好きで、向いている気さえします。
以前どこかでお話ししたと思うのですが(ラジオだったかな)23歳になって今まで経験したことのないジャンルや、人生で「それ」に関わらないように逃げてきたことにお仕事で触れることが多くなってきました。苦手なことを克服するには絶好のチャンスなのだけれど、自分がここにいて迷惑がかかっていないだろうかという心配が勝つ。いつも、どんなに楽しい現場でも、「もっとこう言えたのに」とか「準備が足りていなかったわ」と帰り道に反省する癖が、今ここで大爆発している。大丈夫でしたか?とスタッフさんに聞きまくってしまう。
皆さんにお伝えできる日が待ち遠しく、それでいて少し解禁が怖いような。どうかあたたかい目で観ていただきたいですが、どうせなら贔屓目なしに頑張ったねと言われたい。そんな気持ちで日々頑張っています。
■あと1年半で絶対卒業します
私生活はというと、大学の授業が再開しました。残りの単位数はまだまだ絶句するほど膨大ですが、なんだかんだ言いつつ、前期は割と単位を取れていた模様。夏休みに実家に送られる成績通知表を母より先に受け取ろうと思っていたのに、見事失敗。便箋を開封する母を遠くから見ながら寝たふりをしていましたが、怒られることなく無事命が続いています。
前期のようにタイムリミット1時間で履修登録なんてせず、10コマも抽選授業が落選してもめげず、きちんと無理のない範囲で時間割を作成。あと1年半で絶対卒業して、もう学年主任に怒られたりしないという強い意志で大学に通います。既に行けない授業が確定して出鼻を挫かれていますが大丈夫。私はいつもギリギリでどうにかできる子だと信じています(怖)。
9月も、もう10日ほどで終わり。あと14週でクリスマスが来るというツイートを見て、9ヶ月間自分がしたことを一つずつ思い出し、時間の流れの早さに焦りました。今年はよく頑張ったね〜と自分を労うことが、目標が高まるほど年々できなくなってきている気がして。それでも、あと3ヶ月後に充実した年だったと思いたくて、とある試験を受験する願書を出してきました。こんなところで書いてしまうなんて、どんどん自分の首を絞めているなと思いつつ、言わなかったらきっと勉強しないだろうなとも思う。
10月から、たくさんいい報告ができるように頑張りますね!少々お待ちを。
■【ヒトコト】
ヒトコトが毎回めっちゃ良い!と書いてくれる方が多くて、とても嬉しい半面、ちょっと焦る。本文よりラク〜な気持ちで書けるし、書いてるからこそ本文が硬いよなぁ〜とも思う。いや待てよ、ヒトコトの方が緩いから対比でそう見えるだけなのではないか?とか考えてみる。
エッセイなんてきっと私のことを既に知っている方が読んでいるのだろうし、私を応援してくれる方は皆さん私に激甘だしなぁ…多分つまらなくてもつまらないとか言わないでくれるんだろうな…あ〜じゃあ緩い方が皆さん好きなのかな…みたいな。大丈夫ですかね…?
あぁ、これが本文中に言った「大丈夫か心配してしまう症候群」です。
<衣装協力>
オーバーオール 3,850円/原宿シカゴ竹下店 タンクトップ、ビーチサンダル/スタイリスト私物