
結婚25年目を銀婚式、50年目を金婚式というのは有名だが、45年目は「サファイア婚」という。石の意味は「誠実」「慈愛」。そんな熟年夫婦を描いたさだうおじ(@sadauoji)さんの『不器用なおばあちゃんと正直なおじいちゃんのお話』をお届けする。今回はセルフレジに戸惑う夫婦の姿。2人の甘々なやりとりに3.2万いいねが集まっている。
■セルフレジ導入!?使い方がわからずにオロオロしてしまうおばあさんにおじいさんは?
結婚45周年を迎える熟年夫婦の聡介さん(72歳)と春子さん(70歳)。「ママ」「パパ」、「ばあば」「じいじ」と呼ぶ時代を過ぎ、一周まわって再びお互いを名前で呼び合っている。
ある日、春子さんがいつものスーパーでお会計をしようとすると「お会計は、あちらでお願いしますね」と、セルフレジへ促された。
セルフレジが導入されたようだが、見ただけで「きかい!?」と萎縮してしまう春子さん。セルフレジの前に立って、「最近ようやくぱかぱかの携帯と少しだけ仲良くなれたのよ」と、内心焦っている。
「ボタンはどこ!?」と焦っていると、トイレから戻った聡介さんが、ピピピと操作をして、スムーズに支払いを済ませた。
その姿に「すごいわ!」と、春子さんは尊敬の眼差しを向ける。すると、聡介さんは真っ赤になって告白。「お手洗いと言うのは、実は嘘だったんです。実は…店員の方にセルフレジの使い方を教えてもらっていました」とーー。
実は、春子さんにいいところを見せようと、先回りして店員さんに使い方を教えてもらっていたのだ。しかし、セルフレジに1人置き去りにしてしまったことを猛反省している聡介さん。
愛溢れる聡介さんの行動に、春子さんの頬は自然とゆるゆるに…。こうして、熟年夫婦の寄り添いあう姿に「頬が緩みっぱなし」「尊い!」と温かいコメントが届く。
「誠実」「慈愛」を絵に描いたような2人が誕生したのは、「一見ぶっきらぼうなおじいさんが実は愛妻家だったり、畑で口喧嘩しているかと思ったら笑いあって、いつもこうだからと茶化しあっていたりする姿を見て、おじいちゃんとおばあちゃんをテーマに漫画を描いたら面白いのでは?と思ったのがきっかけでした」と、さだうおじさんさんは語る。
長く連れ合うと相手の悪いところばかり目についてしまうこともあるが、相手を思いやる姿に多くの人が「こんな結婚がしたい」と感じているようだ。
取材協力:さだうおじ(@sadauoji)