
愛犬を撫でることは、飼い主と犬ともに至福の時間であると同時に、健康ケアでも重要なやり取り。思わぬところにできたケガやできものに、触れてはじめて気付くことも多いだけに、異変を察知すると「大きな病気かも!?」と焦ってしまうもの。そんな触れ合いの中で起こったほほえましい“勘違い”を描いた漫画に「爆笑してしまいました」「あるあるですよね」と多くの反響が寄せられている。
■「ケガしたのか!?」愛犬の腹部に異変、撫でて分かったその「正体」に爆笑
ドーベルマンの「ドベ」と元野良の「ノラ」、愛しい2頭との日常をカラー漫画でSNSに投稿し、『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』として書籍化もされたヨシモフ郎(@yosimofurou)さん。今回話題を呼んでいるのは、8月に投稿された「胸に手をおいてかんがえてみ」というエピソードだ。
普段は、ヨシモフ郎さんの父にはあまりお腹を撫でらせてくれないドベ。だが、“事件”が起こったその日は父にモフられてご満悦。「珍しい事もあるもんだな~」と見守っていたところ、突然父が「なんだこれは!?」と血相を変えた。
「何だこれは!?ケガしたのか!?」と、ドベの身体に“異変”を見つけてうろたえる父。何なのかは判然としないものの、父はドベに正体不明の異物がたくさんあると言うのだ。
ノミかダニか、はたまたガンかとパニックになる父。ヨシモフ郎さんもただならぬ様子で呼びつけられ、焦りながら父の言葉通りに異変のある箇所を撫でて確認することになった。そしてすぐ、父が触れたものが何かに気付き、一言で告げる。「おっぱいや」と。
メスはもちろん、オスの犬にも乳首はついているもの。そして、犬の乳首は犬種や個体にもよるもののおおむね4対8個か5対10個。当然、お腹を撫でれば「異物がたくさんある」のだ。
けれど、父は「ドベはオスだからあるわけないだろ!!」と信じられない様子。ヨシモフ郎さんに「鏡みてこい」と言われ、男性である自分の胸にあるものを確認して「…ありました」とようやく落ち着いたものの、今度はさらなる疑問に襲われる。「いったい…何のために…!!?」。その問いにはヨシモフ郎さんもさすがに「知らんよ」と匙を投げるのだった。
■案外“あるある”な勘違いに、笑いとともに「愛を感じる」と反響
一瞬ドキリとしながら真相に気付けば笑い話な、オスの乳首にまつわる勘違い。毛に覆われて普段は見えない部分にあることからか、乳首に触れて「あれ?」と思う人は意外と多いようで、コメント欄には「あるあるですよね 私は夫にやられました」「私も全く同じ経験をしました」「『できものできてる』って病院へ」と、お父さんと同様のリアクションをしてしまった人の声が多数。また、「お父さんの慌て方いいですね」「愛を感じる」と、思わず笑ってしまったという声と合わせて、勘違いながら犬への愛情を感じさせる反応にほっこりするという投稿も多く寄せられた。
ちなみに、ヨシモフ郎さんが補足するように、ほ乳類の中にも牡馬(オスの馬)やマウスのオスなど乳首を持たないものもいるだけに、「オスでもあって当然」では実はなかったりするもの。ヨシモフ郎さんのお父さんのように「何故あるのか?」と、あらためて考えてみると確かに不思議にも思えるエピソードだ。
画像提供:ヨシモフ郎(@yosimofurou)