Instagramやブログで日常の“あるある”漫画を配信しているシブヤツキミさん(@shibuyatsukimi)。読者の中にもファンが多い食べ物や飲み物を擬人化した漫画シリーズの描きおろしの新作を、ウォーカープラスで隔週でお届けする。
今回は、暑い夏に恋しくなる冷た~い「かき氷」を京美人に擬人化。昔はお祭りの定番だったかき氷も、今は“映えスイーツ”へと進化し、さまざまなフレーバーが登場している。そんなかき氷を、いったいどのように表現しているのか。シブヤさんにこだわりのポイントを聞きつつ、ご紹介する。
■美しい姿の裏側には絶え間ない努力が
――京美人になった「かき氷さん」は、どのようなキャラクターですか?
「今のかき氷は豪華で高価なので、冷たくてちょっとお高くとまっている感じがします。でも、実はそうなるまでには紆余曲折あったのかなぁと。お祭りのイメージがあったので、昔はわんぱくだったけどいろいろな経験をして映える美しい姿になったのかも、と思いました。かき氷さんはアイドル、モデル、女優をやってきて、今はかき氷店を何店舗も手がける経営者なんです」
――かき氷さんの色合いや京都弁から抹茶をイメージしますが、ビジュアルでこだわったところを教えてください!
「現在のかき氷の代表フレーバーは何かと考えた時に、抹茶が思い付きました。いちごクリームやマンゴー、ピスタチオ、モンブランなどのフレーバーになってみたかき氷さんだけど、今は抹茶に落ち着いたという感じです。抹茶は和のイメージが強いので、浴衣を着ています。見た目もあっさり和風美人を意識しました」
――かき氷さんにはお姉さんもいるのですね。ストーリー設定で工夫したことはありますか?
「お祭りの定番から“映えスイーツ”へと大きく変化したことを、氷姉さんから『もうアタシらの時代は終わったんだよ』と言われたかき氷さんが、生き残るために努力をしてここまで這い上がってきたという設定で表現してみました」
ちなみにシブヤさんは、きなこやいちごミルクのかき氷が好きなんだとか。氷というシンプルな素材だからこそ、多彩なフレーバーに変身できるかき氷。ブルーハワイのような昔の姿も、まるでパフェのような映えな今の姿も、同じ「かき氷さん」なんだと思えば、ちょっと愛おしく感じてくる。
取材・文=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)