【漫画】悩みや不安に「それでいいのよ」と寄り添ううさお。優しい言葉が心に染みる

  • 2021年7月4日
  • Walkerplus

私たちの毎日は、楽しい日もあれば、失敗して落ち込んだり、不安に駆られる夜もあったりと本当に忙しい。そんな揺れ動く心に、ゆるいタッチで描かれるキャラクター「うさお」がそっと寄り添ってくれる「usao漫画」が話題となっている。作者は元小学校教員のusaoさん(@_usa_ooo)。SNSでは「usao漫画」に加え、自身の日常を描いた漫画「なんでもない絵日記」も投稿しており、多くの共感コメントが寄せられている。usaoさんに漫画を描き始めたきっかけや、伝えたいことを聞いてみた。

■悩んでいる友達に描いた絵から生まれた「usao漫画」
元々絵を描くことが好きだったusaoさん。たくさんの人に絵を見てもらいたいと思い立ち、大学時代にSNSで漫画の投稿を始めたのだそう。「usao漫画」が誕生したきっかけを聞いてみると「悩んでいる友達のために、急いで描いた絵から生まれました」と教えてくれた。

落ち込んだり不安になった時にただ励ますのではなく、気持ちをそのまま受け止めてくれる温かさがあるusaoさんの作品。読者からは「この言葉が欲しかった」や、「じーんとしました」など、漫画と自分を重ね合わせた声が多く寄せられている。

usaoさん自身も「うさお」たちを「わたしの分身」と呼んでいて、制作中は「『あーもうだめだー』と思いながら描いたり、『このやろー』と思いながら描いたりしています」と、自分の感情を元にして伝えたいことを表現しているとのこと。

■日常の中の幸せに光をあてる「なんでもない絵日記」
usaoさんのもう1つの作品「なんでもない絵日記」は、うれしかったことを写真ではなく、絵で残しておきたいとの思いから描き始めたそう。子供の笑顔を見たり、おいしいものを食べたり、夫のK氏と話したり…。普段の生活の中でほっと笑顔になれる“なんでもない”瞬間が満載だ。「大切な人が幸せそうに笑ってくれた時と、気の合う人や場所ができた時、あとは人に必要とされた時なんかに、生きていて良かったと思います」とusaoさん。

弱音を描いた作品にも「わかります!」と共感する声だけでなく、「元気をもらえました!」や「それでいいんです」「一緒に頑張りましょう」といったポジティブな言葉がたくさん寄せられ、usaoさんにとってそれらのメッセージが本当に支えになっているとのこと。読者に対して「見てくださる方がいるから、支えてくださる方がいるから、何度でも転べます。いつも手を取ってくれてありがとう。今度は私があなたに手を差し伸べられる存在でいたいです」とメッセージをくれた。

漫画は書籍化されており、個展を開催するなど作家として活動の場を広げているusaoさん。今後については「もっと多くの人に会いに行きたいです。私の絵で、言葉で、生き方で、たくさんの人を幸せにしたいです」と語る。優しく柔らかい絵と言葉で、ほっと笑顔になれるusaoさんの漫画をこれからも楽しみにしたい。

取材・文=松原明子

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