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ジムとガンダムに性能差はない?一年戦争の明暗をわけた“ジムの活躍”は「アムロの戦闘データ」のおかげ

  • 2020年11月29日
  • Walkerplus

ウォーカープラスの新企画「ウォーカービズ」では、ガンダム世代のアイドリングトークに役立つ「ガンダム雑学」を特集。今回インタビューしたのはガンダム作品をナナメに読み解く「ガンダムシリーズに関する不正確でいい加減な解説」をツイートし、11.5万人以上のフォロワーがいるガンダムクソ解説bot(@kusokaisetu)さん。“大好きなMS”と語る連邦軍の量産型MS・RGM-79 ジムについて、ファン目線ならではの考察と、量産型を愛でる理由を語ってもらった。

■ためになる「ガンダム雑学」。“本当は強い”ジムの話

――今回は、地球連邦軍初の量産型MS・ジムについて質問します。

「ジム、良いですよね。クソ解説でも何度か取り上げていて、それだけ自分も魅力を感じている機体です。っていうか、そもそも機動戦士ガンダムの公式に聞けよ!(下記のクソ解説はガンダムクソ解説bot個人の見解であり、機動戦士ガンダムのオフィシャルとは何の関係もありません)

――(笑)。ここでは、あくまでファン目線ならではの“独自解釈”を聞ければと思います。クソ解説さんは4コママンガの中で「実戦において、ジムとガンダムに性能差はない」とジムに語らせています。これはどういった理由ですか?

「ジムとガンダムの公式スペックを比較するとわかるのですが、実は両者に数値上の、特に単純な戦闘力に関しては大差が無いのです。量産機の特性上、ガンダムと比べて見劣りする点もありますが、それもジムの登場時期からすると、単純に数値だけでは語れないと思います。そこで装甲、火力、運動性の3点をピックアップして“クソ解説”したいと思います」

■【装甲】ガンダムといえど、実弾に多少の耐性があってもビーム兵器にはほぼ無力

「ジムの装甲はチタン系合金とされています。ガンダムの装甲はルナ・チタニウム(ガンダリウム合金)で、チタン系合金の一段上のグレードに位置している装甲です。このガンダムのルナ・チタニウムですが、案外劇中で損傷している描写があり、設定上でもそこまで強靭なものではないそうです。『ザクマシンガンを跳ね返す』というより『ザクマシンガンくらいならまあ耐えられる』というレベルといったところでしょうか。自分もプレイステーション用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』でトラウマを負ったひとりです」

――そのゲームソフトは、恰幅のよい、ケツアゴのシャアが登場する“クソゲー”として有名ですね(笑)。

「ザクのバズーカでさえ当たり所が悪いと一撃で破壊されます。当時最大の口径を誇るバズーカ・ジャイアントバズなら一溜りもないはずです。アニメ『第08MS小隊』では、テリー・サンダースJr.の乗る陸戦型ガンダム(ガンダムと同様のルナ・チタニウム製装甲)も、マゼラトップという戦車砲を脚部に受けて一撃で破損する描写があります。また、実弾に多少は耐性があってもビーム兵器にはほぼ無力で、ジオンのビーム兵器搭載の量産機として終盤に活躍したゲルググのビームライフルならば、ガンダムを一撃のもとに葬ることも可能とも言われています。

ちなみに、ジオン製のクローも切れ味抜群で、ガンダムもクローの攻撃を受けると容易く装甲を引き裂かれ、足を切断されたこともありました。ジムがシャア専用ズゴックのクローを受けて一撃で破壊されたシーンは、ジムの“悲哀”を語るうえで(悪い意味で)有名ですが、あれは同じ状況なら、例えガンダムだったとしても貫通されていたのではないでしょうか。ジムはガンダムに遅れて登場しましたが、それゆえ『例えルナ・チタニウム(ガンダム)であっても死ぬ火器』の比率が急上昇しているころだったので、ジムのチタン系合金の装甲でも『当たらなければどうということはない』の精神が本質だったかもしれませんね。まあ、実際に乗るなら硬いにこしたことはないですけど…」

■【火力】命中精度に劣る一般兵が扱うなら、スプレーガンの乱射が効果的

「ジムの主兵装は、なんとまあ頼り無い見た目のビームスプレーガンですが、実は大変有能な兵器です。そもそもガンダムのビームライフルには欠点があり、『威力が途轍もなく高いが、弾数が少ない』とされています。劇中の序盤でもアムロ・レイがビームライフルのエネルギーをあっという間に使い切り『弾が無い!』と悲鳴をあげていました。ニュータイプと呼ばれる凄まじい才能のアムロですらこの有様なのに、連邦軍の一般兵が使いこなすのは困難だったでしょう。一方、ビームスプレーガンは『MSを倒せる最低限の威力に抑え、代わりに弾数を大幅に増やす』といった兵器で、劇中終盤のアムロが乗るならともかく、命中精度に劣る一般兵(新兵)が扱うなら、スプレーガンで乱射した方が効果的と言えます。量産性に優れ、取り回しがきく武器は“ジムらしさ”を上手く表現していると思います」

■【運動性】単純な推力比ならジムの方がガンダムより上!

「ジムの質素な外観からわかると思いますが、ジムはガンダムより格段に部品が少ない機体です。内装品に関しても、戦闘力に直結しないであろう物が省かれており、その結果ガンダムより機体が軽くなったことで、単純な推力比はガンダムより上になっています。これはMSの攻撃力と防御力に直結する運動性がガンダムと見劣りしないことを示しており、あとはパイロットの腕ということになりますね。S型などエースパイロット仕様がいくつか作られたザクと違って、専用機や特別な仕様が少ないのも(連邦軍が物量作戦を重視しているものありますが)、元々の性能の高さが理由なのかもしれません」

――スペックの部分については大変よくわかりました。それ以外の部分で、「実はジムのここが凄い!」という“ガンダム雑学”を教えてください。

「カタログスペックではガンダムより一回り下の性能ですが、実はガンダムに明確に勝ってる部分もあります。それは“センサーの有効範囲”で、自分が特に好きな設定でもあります。頭部内にスペースの余裕があったのか、あのナリでガンダムよりちょっといいセンサーが内蔵されているそうです。これは逆説的に、ジムの凄さというより、“アムロ・レイの凄さ”を感じる話でもありますが…」

■新兵が乗るジムの活躍は「アムロの戦闘データ」があればこそ?

――なるほど、ジムよりセンサーの範囲が劣るガンダムを扱い、あの化け物じみた戦果をあげたわけですね。さすがは“白い悪魔”と言えます。ちなみに、ジムの強さは、ガンダムの教育型コンピュータが蓄積した「アムロの戦闘データ」が移植されているから、という意見もあります。その点はどうですか?

「アムロの戦闘データがジムに移植され、性能が強化された部分も大いにあると思います。連邦はジオンに比べて相当遅れてMS開発に入った為、MSパイロットの練度も劣っていたはずです。しかしながら、『劇場版機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、アムロばりの見事な格闘でジオンの機体と互角以上に戦うジムの姿が見られたことから、短期間でMSを実戦レベルに引き上げることに貢献していたものと思っています」

――そう考えると、ホワイトベースの補給を担いながら、ガンダムの教育型コンピューターのデータを持ち帰っていたであろうマチルダ中尉の功績は大きいですね。

「一年戦争序盤の一週間戦争まで、連邦軍の主力は戦車や戦闘機だったのに、その1年後には両軍共に大勢の一般兵がMSを乗りこなしているなんて、現実では考えられませんよね」

――ジオン軍は開戦に向けて周到な準備をしていましたが、連邦軍による本格的なMS投入は戦争の終盤です(一説には、地球連邦軍の大規模反抗作戦『オデッサ攻略作戦』がジムの本格的な投入時期と言われている)。連邦軍のMSパイロットの練度やMS運用のノウハウは、ジオン軍に比べて劣っていたと考えるのが普通ですね。

「そういった作劇における違和感をなくす意味でも、『アムロの実戦データ』が連邦軍のMSソフトウェア開発に大きく貢献したという設定は説得力があると思います」

■“ヤラレ役”のジムには機体の数だけ「ドラマ」や「ifストーリー」がある

――ジオン軍のザクと同様、連邦のジムは“ヤラレ役”でありながらガンダムファンに大人気です。その要因は何だと思いますか?

「ジムやザクは確かに“ヤラレ役”ですが、一点物や少数生産のMSと異なり無数に存在する量産機です。これは、機体の数だけドラマやifストーリーがあり、そういった部分に思いを馳せる余地があります。異常な戦闘力を発揮するアムロ・レイのガンダムをよそに、等身大のパイロットたちはジムで悪戦苦闘し、辛くも生き延び、あるいは…といった姿を想像して楽しめます。ガンプラを使ったジオラマで、そういった名も無き兵士達のストーリーを考えるなんて楽しみ方もありますよね。一方で、『ホワイト・ディンゴ隊』や『不死身の第4小隊』など、ジムをネームドキャラが運用した作品・設定もわくわくしますし、特にホワイト・ディンゴ隊仕様の渋いカラーのジムは最高ですよ」

――クソ解説さんの“ジム愛”がひしひしと伝わってきます。

「ジムの『ザ・量産機』そのものといったところに魅力を感じます。合理性の化身とも言える機体で、ザクにコテンパンにされた連邦軍が血眼になって『これでもか!これでもか!』と機能を詰めに詰めたと考えると胸が熱くなります。あと、常にガンプラの最新キットが出るのを待っている機体でもあります。HGUCジムver2ほしい~!」

取材協力:ガンダムクソ解説botさん

■Twitter
ガンダムクソ解説bot(@kusokaisetu)
クソ解説チーム職員(@KusoShockIn)

(C)創通・サンライズ

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