ビタミンやミネラルが豊富なフルーツ。寒い季節は身体を冷やさないために、電子レンジやオーブンでフルーツを加熱して、「ホットフルーツ」にしてみてはいかがでしょうか?
管理栄養士の筆者が、冬におすすめのホットフルーツについてお伝えします。
バナナは、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」ともにバランス良く含まれています。「フラクトオリゴ糖」という大腸で善玉菌のエサになる成分も含まれており、便秘解消に向いています。
また、加熱することで、さらに「オリゴ糖」が増加するのだそう。バナナは糖質が多いフルーツで加熱することで甘みがUPするため、一日のスタートである朝に食べることがおすすめです。
アミノ酸やオリゴ糖が豊富な「はちみつ」、血行を良くする働きがある「シナモン」と合わせていただきましょう。腸を刺激する働きがあるオレイン酸を多く含む、「オリーブオイル」を少しかけても良いですね。
バナナ1本
(1)バナナの皮をむかずにアルミホイルにのせて、トースター200~250度で5分前後焼きます。
(2)ひっくり返して、さらに5分前後焼きます(皮が真っ黒になっても問題ありません)。
(3)焼けたら、皮をむいてお好みの調味料をかけていただきます。
りんごは、皮をむいて食べる人も多いのではないでしょうか? ですが、りんごの皮や皮周辺に含まれている水溶性食物繊維の「ペクチン」には、糖の吸収を抑える働きや、腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあります。ダイエットやデトックスにおすすめですよ。
食物繊維や鉄が豊富な「レーズン」や、抗酸化作用があるビタミンEが豊富な「アーモンド」を砕いてプラスすると、さらに美容効果UPが狙えます。
りんご 1個
バター10g
砂糖 小さじ1
(1)りんごのへた部分を1/5~1/6ほどカットし、スプーンで芯をくり抜きます。6等分になるように、皮に切り込みを入れておきます。
(2)くり抜いたりんごの中心部に、バターと砂糖を入れます。
(3)耐熱容器にりんごを入れてラップをし、600Wの電子レンジで4~5分ほど加熱したら完成です。
みかんの皮の白い部分には、血流を良くする働きや冷え改善効果が期待できる「ヘスペリジン」が含まれています。
皮には「ペクチン」も含まれており、加熱することで皮が柔らかくなると、通常よりも皮に含まれる成分をとりやすくなります。また、焼きみかんは皮をむかずにまるごと食べられるので、お好みで食べてみてくださいね。
ビタミンCが豊富な「緑茶」と合わせると、美容効果UPも狙えますし、焼きみかんの甘くて香ばしい味とマッチしますよ。
みかん1個
(1)トースターの天板にアルミホイルを敷きます。
(2)皮がついたままのみかんをトースターに並べ、皮に焦げ目がつくまで加熱(目安:200度で10~15分)したら完成です。
冬は、電子レンジやオーブンを使って作る、簡単なホットフルーツをぜひ試してみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※ペクチン – わかさ生活
※ヘスペリジン – わかさ生活
※バナナの追熟および加熱調理による糖組成の変化 – CiNii
※板木利隆/監修(2010年)『からだにやさしい 野菜の便利帳』高橋書店