
共に白髪の生えるまで、と夫婦揃っての長寿を願う作品。翁(おきな)と媼(おうな)それぞれの作り方を、詳しく説明しています。とくに敬老の日の時期に限定することなく、通年で飾れる縁起ものですよ!
必要な材料
*翁(おきな)の材料
*媼(おうな)の材料
頭の折り方
始めに
<頭の折り目>
三等分の具合で顔幅が決まります
きちんと三等分でも良いし、太め、細め、と自由に加減して下さい

紙によって、裏が白くない場合は頭になる部分だけ、三角形の白紙をのりで貼って下さい
01 角を三等分にして折り目をつける、折り目は角から途中までつける

02 頭の三角部分を折り下げる

03 左肩を折る

04 頭の折り目をつまんで垂直に立てる

05 肩を押さえて頭を垂直に立てる

06 折り目をつけて、折り目を元にもどす

07 右肩を折る

08

09 肩を押さえ、06の折り目を使って頭を垂直に立てる

10 左も折り目どおりに折る

11 できあがり

後ろ側から見た図
衿の折り方
始めに
頭を折り、重ね衿をはさむ

着物全体が重ねになっている場合は、頭の部分と同じ大きさの三角が折り下がっている事になります

01 頭を折り、重ね衿をはさむ

02 衿合わせを決めるために、肩まで折り上げて、首の所で折り目をつける

03 手前に折って衿の形を決め、折り目をひらく

04 03の折り目を内側へ折る

05 01と同じ様に折る
※三角の紙を少しずつ下にずらして衿を重ねて折っていき右の肩線で、紙のずれが少ないように注意して折って下さい
※三角の紙を、きっちりはさんだまま、衿を重ねていくと肩線がずれて、きたなくなります

06 右側が上になるように折る

07 2枚目、重ねの衿を折る

08 肩まで折り上げて衿が1~2mm出るところで折り返す

09 重ね衿の出し具合いは自由に決めて下さい

10 同じ要領で重ねて折り左、右と重ね衿を折る

11 できあがり
※同じ要領で少しずつずらして衿を重ねる
※衿は、向かって右が上になるように重ねる
翁の袴の折り方
01

02 中心に折り合わせる

03 三角につぶす

04 かぶせおり

05 段折りする

06 できあがり
翁、媼の上半身の折り方
01

02 1枚だけ折って頭を作る

03

04 重ね衿をつくりはさむ

05

06 胸の線に合わせるように袖を折る

07 端に合わせて袖を折り返す

08 袖をひらいてひし形にたたむ

09 中心に折り合わせる

10 紙端を合わせるようにして袖口をひろげる

11

12 袖下の角(A)を基点として斜めに折り、手先の位置を決める

13 肩幅を決めて袖の上の角を押し込み、手に表情をつける

14 上半身できあがり
翁、媼とも同じ
媼
上着は翁と同じ
ちゃんちゃんこの折り方

01

02 向こう側へ折る

03 肩にかけて背中をのりづけ
左右対称に2枚つくる
媼の着物(下)の折り方
01

02

03 半分に折る

04

05

06 上を1cm折って貼る
髪の折り方
01 7mm幅で巻き折り

02 はちまき7mm幅のひもを三つ折りして貼る

03 頭を差し込む
翁
ちゃんちゃんこの折り方

01

02

03 肩にかけて背中をのりづけ
左右対称に2枚つくる
帽子の折り方
01

02

03

04
ひもの折り方
01 5mm幅を二つ折り

02 ちゃんちゃんこの内側に貼る
ほうきの折り方
5mm~8mm幅の紙にのりをつけながらこよりを作り、形を整えて乾かす
翁(仕上げ)
きものに袴をのせ、ちゃんちゃんこを着せる
媼(仕上げ)
着物の上下を合わせ、ちゃんちゃんこを着せる
本「雅の世界を和紙で折る 和紙折り紙人形」の紹介
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『折り紙人形「高砂」』に興味のある方にぜひおすすめしたい、折り紙に関する本をご紹介します。