南伊豆町は今秋、早稲田大学の学生と連携し、関係人口の創出を目的とした新規事業「田舎留学プロジェクト」を実施する。(伊豆下田経済新聞)
「田舎留学プロジェクト」チラシ(関連画像6枚)
同町は、早稲田大学と協力して2018(平成30)年から「地域連携ワークショップ」を毎年開催している。学部生と大学院生を対象に参加者を募り、選考を通過した10人前後の学生が約3カ月にわたって活動を行うもので、町が提示する課題に対し、現地調査やグループワークを通じて提案をまとめる。
今回のプロジェクトは、2023年度のワークショップで学生たちが出した提案をもとに始動した。首都圏の大学生約30人が6泊7日で南伊豆町に滞在し、町内事業者の仕事を手伝ったり、子どもたちと交流したりする「つながる田舎留学」を軸に、年間を通じて地域との継続的な関わりを目指す。
現在、プロジェクト運営のための資金をクラウドファンディングで募っている。一口3,000円から支援が可能で、干物を製造する「旭洋丸水産」や、アパレルブランド「IZU BLUE」のTシャツなど、南伊豆町にゆかりのある品を返礼品として用意する。
事務局長を務める早稲田大学3年の三井大輝さんは「縁もゆかりもなかった南伊豆町で、町民の皆さんや大学の仲間と共に新たなプロジェクトを立ち上げる機会をいただき、心から感謝している。今では南伊豆の未来を自分事として捉え、町の魅力をどう次世代につなげていけるかを日々考えながら活動している」と話す。
クラウドファンディングの募集は5月15日まで。目標金額に達しない場合は全額返金となる「All-or-Nothing方式」で行われている。