「嘉泉」の銘柄で知られ創業200年の田村酒造場(福生市福生)が、新たな日本酒文化を国内外へ発信する新ブランド「&KASEN(アンドカセン)」を始動し、ファンと共に未来の日本酒文化を創造する「&KASENコミュニティー」を立ち上げた。併せて、取り組みの象徴となる日本酒文化を五感で楽しめる体験型施設を2026年春に開業する。同社が5月13日、発表した。(西多摩経済新聞)
酒造場の隣接地に着工した体験型施設の建築面積は約564平方メートル。多様な日本酒を味わえるレストランやバーのほか、日本酒文化を楽しむアイテムや商品をそろえたショップを併設する。同施設は玉川上水と多摩川に挟まれた自然を生かし、「喧騒(けんそう)を忘れさせる美しい景観が施設内から楽しめる」という。
新ブランドは、日本酒や酒かすを活用した飲料・食品のほか、「日本酒をより深く楽しむ」ための酒器や関連アイテムなどを展開していく。
「&KASENコミュニティー」はファンや地域の人たちに参画してもらい、意見交換を通じて生まれたアイデアを商品開発や情報発信に活用していくという。