野菜を再生する「リボベジ」で家計お助け!「サニーレタス」&「にんにく」栽培のコツ

  • 2025年5月14日
  • レタスクラブニュース
「リボベジ」で野菜を再生!「サニーレタス」&「にんにく」の栽培のコツ
「リボベジ」で野菜を再生!「サニーレタス」&「にんにく」の栽培のコツ / takeuchi masato / PIXTA(ピクスタ)

捨ててしまう野菜の切れ端を再生させ、もう一度野菜を楽しむことを「リボーンベジタブル」と言います。略して「リボベジ」。エコな「リボべジ」は、家計だけでなく環境にもやさしいので、最近人気を集めているんです。今回は、誰でも簡単に栽培できてさまざまな料理に使える、サニーレタスとにんにくの育て方を紹介しましょう!

そらべジガーデンハックさん
そらべジガーデンハックさん / 撮影/布川航太

教えてくれたのは…
▷そらべジガーデンハックさん
東京農業大学卒業後、園芸の楽しさを知ってもらうためにYouTubeチャンネル「そらべジガーデンハック」で動画を配信してブレイク。著書『おうちで大収穫! 世界一カンタンな野菜のつくり方』(KADOKAWA)も好評!

リボベジを成功させる3つのポイント

POINT1 日の当て過ぎには要注意!
植物を育てるときは「日当たりが大事」と思いがち。でも、リボべジは? 「日の当て過ぎは水が温かくなり過ぎて、根腐れを起こす原因になります。水耕栽培のリボべジの場合はシンクの横など日陰になる場所がおすすめです」(そらべジガーデンハックさん)
シンクの横がリボベジのベストポジション。
シンクの横がリボベジのベストポジション。 / 撮影/布川航太

シンクの横がベストポジション!

POINT2 少量の水を2日に1回替える
日の当て過ぎとともに、水のあげ過ぎも根腐れのもと! 「水は野菜の底に少しつくくらいの少量が適量です。多すぎると根が腐りやすくなります。また水替えは2日に1回くらいを目安にし、根が出てきたら4日に1回でOK」

POINT3 めでるのは大事。でも手のかけ過ぎには気をつけて!
毎日、育つ野菜がうれしくて、つい水をあげたり、場所を動かしたりしたくなります。でもちょっと待って! 「植物にも愛情は伝わります。でも水や日の光が過剰になると枯れてしまうので、手のかけ過ぎには気をつけて」

リボベジに必要な道具

これさえあれば始められるマストアイテム
浅めのお皿
これさえあれば始められるマストアイテム。浅めのお皿。
これさえあれば始められるマストアイテム。浅めのお皿。 / 撮影/布川航太

土を使わずに水だけで育てるリボべジの場合、必要な水はほんの少し。そのため、浅めのお皿が1つあれば、大体どんな野菜でも育てることができます。

あると便利な道具
透けて見えると気分が上がる透明カップ
あると便利な道具。透けて見える透明カップ。
あると便利な道具。透けて見える透明カップ。 / 撮影/布川航太

使用後の透明カップもリボべジに活用できます。中身が見えることを生かして、ハイドロボール(水はけのよくなる玉状の園芸グッズ)などを入れてもオシャレ。

野菜を支えるようじ
あると便利な道具。野菜を支えるようじ。
あると便利な道具。野菜を支えるようじ。 / 撮影/布川航太

深いカップを使うときには、野菜が水につかり過ぎないように、3方向からようじを3本刺して、野菜を水から浮かせて育てるのがおすすめ。

どんどん増えるから楽しい!サニーレタスの育て方

どんどん増えるから楽しい!サニーレタス
どんどん増えるから楽しい!サニーレタス / 撮影/布川航太

大きさも彩りもお弁当にピッタリなミニサイズ。増えるとフリフリしたかわいい緑のお花みたい♡

STEP1 葉を数枚むき芯から1cmのところで切る
芯が見えてくるまで、葉を数枚むきます。芯が出てきたら、芯から1cmほどのところを包丁でカット。
1 サニーレタスの葉を数枚むく。
1 サニーレタスの葉を数枚むく。 / 撮影/布川航太

芯から1cmのところで切る。
芯から1cmのところで切る。 / 撮影/布川航太


STEP2 芯を0.5cmほど水につける
芯が見えているかを確認し、浅いお皿に芯を立てます。底だけを水につけるように約0.5cm分の水を加えましょう。
芯が見えるかをチェック。
芯が見えるかをチェック。 / 撮影/布川航太

2 サニーレタスの芯を0.5cmほど水につける。
2 サニーレタスの芯を0.5cmほど水につける。 / 撮影/布川航太


ライターYがやってみた!
「4~5日目から葉が伸びてきて、2週間後にはこんなにフリフリの葉っぱが! 成長する姿に気分が上がります♪」
2週間後にはこんなにフリフリの葉っぱが!
2週間後にはこんなにフリフリの葉っぱが!


ぐんぐん伸びる芽を食べる!にんにくの育て方

ぐんぐん伸びる芽を食べる!にんにく
ぐんぐん伸びる芽を食べる!にんにく / 撮影/布川航太

1株でなくても料理で余った1片から楽しめるにんにくのリボべジ。皮にシワが少なく、買ってきたばかりのもののほうがよく育ちます。

STEP1 外側の白く薄い皮をむく
表面の薄い皮を取り除きます。取りづらい部分はそのままでも。芽が出てくる先端の皮は念入りにむいて。
1 にんにくは外側の白く薄い皮をむく。(2に続く)
1 にんにくは外側の白く薄い皮をむく。(2に続く) / 撮影/布川航太


STEP2 3方向からようじを刺す
底だけを水につけるために、3方向からようじを床と平行に刺して、重いにんにくの株の支えをつくります。
2 にんにくの3方向からようじを刺す。(3に続く)
2 にんにくの3方向からようじを刺す。(3に続く) / 撮影/布川航太


STEP3 ようじで支えて水に浮かせる
底に触れるくらいの量の水を入れたカップを用意し、縁にようじを引っ掛けて、にんにくを浮かせます。
3 ようじで支えて水に浮かせる。(成長の様子は次のページで!)
3 ようじで支えて水に浮かせる。(成長の様子は次のページで!) / 撮影/布川航太

水は底に少しつけばOK!

ライターYがやってみた!
「先に根だけが伸びて芽が出ないので心配していたら、1週間後に芽が。2週間後には芽がにょきにょき♪」
1週間後に芽が。2週間後には芽がにょきにょき。
1週間後に芽が。2週間後には芽がにょきにょき。


* * *

リボベジのいいところは、実用的な面だけではありません。根が出てきた、葉が伸びてきたなど、毎日少しずつ育っていく野菜を見ているだけで、心が癒されるんですよ。これまで園芸とは無縁だったという方も、ぜひおうちでリボベジを始めてみましょう!


撮影/布川航太 編集協力/山本美和

文=高梨奈々

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