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Vol.22 里山で無農薬の米作りに挑戦!
LOHASコンシェルジェ 信田陽吉さん

  • 2012年7月1日
信田陽吉さん

LOHASコンシェルジェ/ 信田陽吉さん

Profile
北海道小樽市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業、広告の道を歩み続ける。千葉日産宣伝課、岡村製作所宣伝部、三幸エージェンシーを経て、現在はセントラルエージェンシー株式会社アド事業部長。
アド懇談会会員、日本通信販売協会賛助会員、全異連インターネット委員長、めん羊友の会員、LBA個人会員(ロハス・ビジネス・アライアンス)、ドッグライフカウンセラー、2006年LOHASコンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)。

田んぼ  今回ご紹介するLOHASコンシェルジェは信田陽吉さん。何かを作り出したい気持ちが強く、広告の道を歩む一方で、LOHASと出会い、それがきっかけで「里山で農薬を一切使わずに米を作ってみないか」と誘われ、週末は里山の田んぼ通い。不思議なことに、田んぼ仕事をしていると今まで見えなかったものが見えてくるという。また、初めてのお孫さんが生まれたときには、とてもユニークで素敵なプレゼントを・・・


「スーパーマリオ」のアイスクリーム

 広告の面白さを実感し「広告こそが天職」と信じ、岡村製作所宣伝部で10数年を経た頃、営業への配置転換をきっかけに広告代理店へ転職した信田さん。雪印乳業、牛乳石鹸、アサヒビールをメインクライアントとする三幸エージェンシーのマーケティングプランナーとして制作チームとともに、クライアントに企画提案をする立場になりました。
昭和61 年のスーパーマリオアイスのキャンペーンポスター
昭和61年のスーパーマリオアイスのキャンペーンポスター
 「いろいろな消費者キャンペーンを行いましたが、思い出深いのは雪印乳業の子供向けバーアイス商品化でした。当時、バーアイスの商品化提案を毎年手掛けていて、言葉遊びをもじったものや当たりの仕掛けを工夫したものなど作っていました。ある時、家族旅行で泊まったペンションで任天堂のファミコンと遭遇。面白さに惹かれて買いに行ったら、品切れ、要予約とか。そんなに人気があるのかと、子ども目線で調査したら、欲しいもの第1位はファミコン。大人の知らない子どもの世界では、大変なブームになりかけていたことを見つけて、早速提案。師走の仕事納めの日に雪印乳業に行き、説明するも『ファミコンって何??』の反応。そこで正月休みにお子さんに聞いてもらうようにお願いしたところ、仕事始めに呼び出されてゴーサイン。任天堂と交渉して『スーパーマリオ』のアイスクリームの商品化となりました」
 バーアイスに印刷されているマーク5枚1口で10種類あるファミコンゲームから1つが当たる消費者キャンペーンをスタートさせたそうです。「幸運にも春先からファミコンがブームとなり、雪印乳業のキャンペーン史上最大の157万通の応募が寄せられ、偽物のアイスや子どもが応募シール欲しさにアイスを捨てていると批判される事象も起こり社会現象となりました。もちろん、雪印乳業はその年のアイスクリーム業界でトップとなりました。雪印乳業から三幸エージェンシーの社長以下、主だったスタッフが料亭に招待されました」と懐かしそうに話す信田さん。
 三幸エージェンシーに勤めて11年が過ぎた頃、会社がいろいろな事情から黒字経営のまま自主廃業を宣言。社員は、いきなり路頭に迷う羽目に。


LOHASとの出会い

ボールダー研修でヤギ牧場見学
ボールダー研修でヤギ牧場見学
添加物が怖いのでベーコンを手作り
添加物が怖いのでベーコンを手作り
 「LOHASという言葉と出会ったのは、新聞の小さなコラム。アメリカで生まれたマーケティング用語で、『健康的で持続可能なライフスタイルの消費者層』が存在すると書かれていました。気になっていたら『LOHASアカデミー』の存在を知り、早速受講。2006年のボールダー研修では、食品から化粧品までオーガニックが当たり前のスーパーマーケットで日本との差に驚き、牛と比べて環境に負荷の少ない山羊の牧場から生み出される乳製品のおいしさに思わず舌鼓。今の仕事が一段落したら山羊と暮らすのもいいな、と思った研修でした。
 帰国後、ボールダー市のホームページをみると、【1980年代に無秩序な市街化に危機感を抱いた市民が運動を起こし、消費税に1セントをプラスしてオープンスペースの購入資金にあてる活動を市が行って今のオープンスペースを作っていった】と紹介されていました。日本では、風光明媚な海岸線に無遠慮なリゾートマンションが建っても文句を言う人はいない。MONEYにとらわれると結局のところ、何も持続できない世界になってしまうことをボールダーの市民が認識して行政も市民と同じ視点で行動していることに見識を感じました」

 信田さんがLOHASについて学んでいることを聞いた映像作家の尾高俊夫さんから「里山で農薬を一切使わずに米を作ってみないか」と誘われたのは2010年の4月頃でした。


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