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都会人の「贅」イグルー泊
厳冬期の雪原で、雪を固めてブロックを作っては螺旋状に積み上げていく…次第に角度を付けながら半球形を創作…エスキモーの家「イグルー」の出来上がり〜。直径2mの雪壁に囲まれた空間はほぼ摂氏零度p(>_<)qこの中で断熱マットや羽毛の寝袋で一夜を過す体験はにのさん曰く「至福の極上体験」なのだそうです。「温かいですよ」「顔はひんやり冷たい感触が残りますが、風が吹くわけでもなく快適で夢見もいいです。ちゃんと作れば崩れる心配もなく、きわめて安全です。」にのさんの弁。
ジュラルミン製スコップ、スノーソー、コンテナなど用具と装備が揃っていれば「都会人の贅沢なオアシス」の実現は可能です。これは五感をフル活用する楽しい体験です。そもそも屋内で縮こまりがちな季節に戸外に出る時点で尊い行為です。イグルー作りの作業は汗さえかきますから、真冬に心身のためにもいい活動です。外観ができたところで、内装を整え、入口や荷物置き場を完成させて夕食準備。もしも星空だったりすれば、氷点下10度以下まで冷え込むでしょうが「星の瞬き」「夜の暗さ」「風の気配」「雪の輝き」すべてが貴重な体験に思えてくることでしょう。素敵な夢を見る理由もわかるような気がします。
大量生産・大量消費の時代には貧困な活動にしか思えなかったでしょうが、LOHASな時代を迎え脚光を浴びること請け合いだ…と語っていました。
優良農畜産物生産業者訪問学習会
フツーの豚は生まれてから食肉として出荷されるまでのほとんどの期間を、抗生物質などの薬漬け状態で飼育されているようです。このことは仕方ないことのようでありつつも食肉の安全性や味以外にも耐性菌をつくることに繋がったり、そのし尿で育てた農作物がオーガニックに程遠くなるなど関連性の怖さも含まれる広範囲の問題です。
今回は旧知の仲の江原養豚さん(群馬県高崎市)をお訪ねしました。登録商標は「えばらハーブ豚『未来』」です。遺伝子組換えでないとうもろこしと各種ハーブを調合した芳しき飼料で清潔に育てています。にのさんも飼料をひとくち食べて、爽やかなミント系の美味しさに誘われて、間違えてもうひとくち食べてしまったとか…。またストレスを極力与えないように様々な工夫をしている点も見事です。何よりも抗生物質、合成抗菌剤、駆虫剤を全く使用せずに育てて通常以上の日数をかけて安全、安心、美味で器量良しな豚を出荷していることが各方面で高い評価を受けているそうです。3時間以上にも渡る江原さんの熱きハートと苦労談そして我が国初の無薬豚への取り組みには脱帽で、よくぞココまで…と感服したそうです。
「優良生産者を見つけること、育てること、応援することはスローフード運動の見地からもLOHASコンシェルジェの存在意義からも大切なことだと理解しています。『未来』豚はたてつづけに肉をシャブシャブしても何故かほとんどアクが出ないので驚きました。美味しくていい香りの甘い脂身・肉汁…ばかりでなく逆に調理法を選ぶほどの肉です」と調理師資格を持つにのさんならではのコメントがすべてを物語っていました。皆さんも一度お試しください、それがLOHASにつながります。
調理師として
資格を取ったのは2006年盛夏(最近)。「今、環境教育を推進しようとすると必ず、そして真っ先に『食』に当たります。課題も夢も希望もここにあります。しかも多岐に渡り、食材・調理法のみならず、温暖化、政治・世界の動きから外圧まで波及するので、どうしても『食』に関する資格を持っていたかったんです。」と取得理由を語ってくださいました。ちょうどBoulderに行った時期が重なるので、アンテナが伸びて色々考えさせられました…と。
ご自分ではテレながら「スローハス調理師」と名乗っています。スローフード運動にも賛同し、LOHASに繋がる調理をしたいという思いからだそうです。
■取材後記 |
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自分の時間軸で生きることは誰もがしてみたいけれど、社会の歯車である以上簡単にできることではありません。「毎日忙しいから嬉しい」「スケジュールが詰まっているとホッとする」というヒトが多いのも先進国の困った特徴です。そんな毎日の中でもにのさんのように「隙間の自分勝手な時間」を巧みに見つけて「ココロの笑顔に投資する」のは「鳥の目」的にも大切だと気づかされました。 |