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住職・プリウス・教育委員・LOHAS・を結ぶもの"和のLOHAS"
ボールダーのリサイクルセンターを見学したとき、「ベルトコンベアーを流れるゴミを眺めながら、アメリカの商品はパッケージが派手な色使いで大型の物も多いが、単一素材で製造されていることが多いと思った。それに比べて日本の商品は、短時間でゴミになることが解っている物でも、プラスチック・ゴム・紙・金属・ガラス等など複数の素材を使用して丁寧に作られているケースも多いと感じた。日本人の器用さや商売熱心がリサイクルを困難にしているのではないだろうか。物を購入するときの、一つの基準を見つけた気がした。」と謙三和尚はいう。
1月10日(水) 教育委員会・愛車プリウスと共に
教育委員会の定例会に出発する謙三和尚。愛車プリウスは昨年の11月に購入したばかりです。普通のファミリーカーを購入予定だった彼の心境に変化を及ぼしたのは、言うまでもなくLOHASです。普段着慣れた作務衣をスーツに着替えて、町の教育環境の充実のために『いざ出陣』。目下の課題は小学校の統合問題とか。
1月13日(土) 普恩寺住職
やっぱり本業の姿が一番様になっているようです。
住職に就任して3年、約400件の檀家を抱え、毎週土日は法事のハシゴで大忙し。お寺の行事に僧侶以外の講師も広く採用しているらしく、宗教的な観点以外からの教化指導にも熱心に取り組んでいます。特にLOHASを意識した行事の運営を工夫しているとのこと。
また、自身も九州各地に法話や講演に出かけることが多く、年間に30〜40席の講座をこなしています。「いつも走り回っていて、ほとんど家には居ませんよ」とは奥さんの弁。仕事に趣味に付き合いにと実に忙しそうです。今年の夏には愛犬スパイクとシーカヤックに挑戦したいとか。遊びも忘れていないようです。
毎日の生活でできる"LOHAS"なこと
謙三和尚にとって、“LOHAS”なこと10コ聞いてみた。
1. ハイブリッドカーに乗る
2. エコバッグの利用(レジ袋は極力使用しない)
3. ホテル宿泊の際は洗面具持参
4. 衣類をリフォームして活用(おさがりのススメ)
5. ゴミの分別
6. 入浴時間を家族と合わせる(エネルギーの節減)
7. ロハス度の高い商品の選択(食品・洗剤など、また贈答品の簡易包装など)
8. 地元の食材の積極的利用
9. 仏教法話に環境・健康・持続性などのキーワードを取り入れる
10. ロハスを意識した日常生活や会話を楽しむ
■取材後記 |
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ボールダー研修を終えLOHASコンシェルジェとして新たな一歩を踏み出した金子氏を年末年始にかけて取材し、日記風に紹介させて頂いた。私とは高校時代からの良き友人であり、当時から互いに、周囲の人達とは違う事に関心興味の目を向けていました。彼の豊かな想像力から生まれる独自の発想や発言には度々驚かされ、その存在は今日の私の個性にも大きな影響を与えてきました。 |
■ライター紹介 |
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この度、私を取材してくれた牧原康氏。私より1歳年下の彼とは10代の頃から妙に馬が合い、以来今日まで20数年の友人である。職業的には全く拘わり合いのない関係だが、それがかえって良かったのかもしれない。現在こうして様々な場面で席を同じくして目標を共有できることは実に幸せなことである。彼の肩書きは牧原商店の社長。主にガソリンスタンドの経営であるが、今後事業のカテゴリーを多角的に広げようとしている。その手掛かりの一つがLOHASなのであろう。エネルギー資源販売の最前線に立つ彼が何ゆえにLOHASなのかと当初は訝ってみたものだが、エネルギーの事情を良く知る彼だからこそ、そこに何かを見出したのかもしれない。その目には町の将来と自身の未来とが確かに映っているのだろう。スポーツと人の輪と酒をこよなく愛する43歳である。 金子謙三 |