Vol.03　さくら咲くときアナタははじまる
写真画家・詩人　KAZZ 森下さん

「さくら咲くときアナタははじまる」という癒しのフレーズが理解できた気がします。
そういう意味では、「さくら」はある種「LOHAS」なメッセージでもある訳ですね。

　そうです。これまで、一本木がかもし出す様々なたたずまいをテーマに作品をつくってきましたが、人はやはりひとりでは生きてゆけません。「LOHAS」がそうであるように。家庭や学校や職場など、人と人とのつながりの中で自分自身を発見し、成長できること。そして、その成長がひとりよがりではないこと。

そんな、自分にも社会にも、そして地球のためにも、健康的で納得のできる生き方ができたなら、どんなにか気持ちよく、幸せな気分を味わうことができるでしょう。実際、それがどこまで叶うものなのか分かりませんが。せめて「志」を忘れずに、空を向いて生きてゆきたい。50歳を過ぎ、オジサンと呼ばれる歳になって、逆に臆面もなくそれが言えるようになった気がします。それが私にとっての「LOHAS」であり、今回刊行した写真画詩集「さくら」の根本テーマであると言えるのではないでしょうか。

■作品紹介
	写真画詩集「さくら」表紙