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Vol.24 羽田賀恵さん
自然の力を最大限に…ローチョコ&コーヒーで社会起業

  • 2013年6月1日
羽田賀恵さん

「循環する社会」を提案する社会起業家/羽田賀恵さん

Profile
聖心女子大学卒業後、野村證券本社営業企画部7年半在籍。1999年〜2005年ニューヨークに在住。2001年The Herbal Bear School of Botanical Medicine(NY)にて「薬草学」を学ぶ。2002年NY のローフード・レストランQuintessence にて1年のインターン。 Raw Chef Dan に師事し「ローフード食事法」「ファスティング法」「デトックス法」を学ぶ。2005年サンディエゴに半年在住。2005年シドニーにWWoofer として滞在。「パーマカルチャー」と「自然農」を学ぶ。2007年〜2010年ハーネマンアカデミーにて4年間学び「ホメオパス」としてのディプロマを取得。2006年〜2010年外資系企業数社に勤務しながら起業準備。2010年NamaKiss ショコラ LLC設立、代表取締役に就任。2012年マザーアースプロジェクト株式会社を設立、代表(COO)に就任。

 

 今回ご紹介する羽田賀恵さん。夫の転勤で米ニューヨークに移って専業主婦となり、社会との断絶を感じていた時、同時多発テロが起き、友人の夫が行方不明に。恐怖が収まると、せき立てられるように気持ちが外へと向かうようになった。
 日本の雑誌にアルバイトで取材を頼まれ、ローフード・レストランを取材したのをきっかけにその店で研修生としてローフードを学ぶ。また、自身の病気がホメオパシーで治った驚きからホメオパシーを学び、専門家に…。

「ローフード」との出会い


Raw Chef Dan のトレーニングコースin 東京で
 「幼い頃から自然療法を取り入れた看護士をしていた伯母の影響で、6歳以降、病院には一切行かず薬も一切飲まずに過ごしています。お陰で自己治癒力が高く、7〜8年に1度しか風邪をひかない健康オタクです」という羽田さん。
 「食と健康」のダイレクトな繋がりを実感していたため、1999年から住んでいたニューヨークでは、薬草学やマクロビ、漢方などの勉強をしていた中、2002年に日本の雑誌社向けの取材のアルバイトを頼まれました。
 「NYじゅうのベジタリアンレストランをくまなく取材して回った中で、酵素や栄養素を活かすため48度以上の熱を加えない調理法“ローフード”のレストラン『Quintessence』を見つけました」
 記事が雑誌に紹介された後、羽田さんはその考え方の斬新さに驚き、更に勉強したいのでインターンをさせてもらえないかとオーナーに頼み込んだのです。その後キッチンでのオーナーシェフDan氏のアシスタント、セミナーの補助、在庫管理、レシピ記録等1年間修行。取材がきっかけに「ローフード」に出会い、そこでの経験がローチョコレート『NamaKiss ショコラ』の設立につながっているそうです。
 現在ではローフードのパイオニアといわれるNYの師匠、Dan氏を日本に招いて、2011年に東京と大阪でローフードシェフ認定コースを開催。卵を使わないオムレツやプリン、小麦粉不使用の焼かないスポンジケーキなどに、参加者たちは皆、目を丸くしていたそうです。


ローチョコレートで起業

 羽田さんが帰国した2005年頃、日本ではまだローフードや自然療法は認知されておらず時期早尚だったため、羽田さんは外資系企業で、様々な天才的な経営者たちの間近かで秘書として働き起業準備をしていました。
 そんな中、日本に住みローフードスイーツを作って販売していたアメリカ人の姉妹アンジーとアンディに出会い意気投合。一緒にビジネスをスタートすることになりました。
 48度以上の熱を加えず、自然素材でつくるローフードのチョコレート“ローチョコレート”。彼女たちの日本人にはないアメリカンなパワフルな感性とレシピに、日本的な繊細さを上手くミックスし、ローチョコレートブランド「NamaKiss Tokyo」が出来上がりました。

 

 しかし3人で新商品を完成させた矢先、東日本大震災が襲ったのです。原発事故による放射能を恐れて姉妹は帰国。店の権利を持っていなかった羽田さんは閉店を余儀なくされたのです。
 「震災後、姉妹はアメリカに帰国しましたが、アメリカでもNamaKissを立ち上げ、現在はノースカロライナで販売。病院で推薦される等、大活躍しています」という羽田さんも、新たな場所で店を開店しました。


 

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