第25回　Wha-Dhoインストラクター、フリーライター／志野デスーザさん
人生はまるでジグソーパズル？

Wha-Dho（わどう）とは・・・

OLだった志野さんが、「Wha-Dho（わどう）インストラクター」として「人々の魂の本来の輝きを引き出す仕事」に転身されたきっかけは？

ビジネスパーティーにてポール・デスーザ氏と

ニューメキシコ州の狼の聖域にて
　以前の私は、端から見れば「都心で華やかなライフスタイルを送るキャリアウーマン」の典型であり、その暮らしに終止符を打つなど自他ともに想像もしませんでした。ところが、ある夜に突然宇宙からの強烈なパワーが体中に流れ込んで来ることを体験し、それは１週間続きました。夜になると頭が覚醒し、宇宙からのエネルギーを感じて眠れず、気が変になってしまったのかと困惑したものです。
　ちょうど親しくなり始めた友人に相談したところ、ある洋書『Creative Visualization （ 自己啓発の分野でパイオニア的な存在のアメリカ人作家、シャクティ・ガワイン女史著）』の一節を見せてくれました。なんとそこには、まさに私に起こっている事と同様の事柄が書かれていたのです！そして、それらは初めて高次の自我 " higher self（ハイヤー・セルフ）" に触れた時に起こる自然なプロセスであり、一旦その気づきを得ると、いつでも必要な時に高次の自我を呼び寄せることが可能になると知りました。本書によれば、徐々に高次の自我に触れ始める人もいれば、私のように強い啓示や覚醒として起こることもあるそうです。自分の人生に何が起こっているのかを知るために、私がその本を繰り返し読んだのは言うまでもありません。
　その後は「私は一体、なんのためにこの世に生まれて来たのか？」という問いへの答えを求めて自己探求に明け暮れ、精神世界や心理学系の本をむさぼるように読み、各種のワークショップやセミナー、セラピー養成コースなどに通い学び続けました。その延長線上には主人との出会いもありました。そしてもはや不要となった古い殻を脱ぎ捨てて自由になるために、長年かけて築いたキャリアを手放す決意をしました。不安がなかったと言えば嘘になりますが、新たな扉を開けた今、後戻りは出来ないこともよく分かっていました。

その「高次の自我」とは、一体どんなものでしょうか？

志野さん夫妻が主催した東京でのワークショップ 　高次の自我は私達のエゴを超越した、宇宙に存在する大いなる愛や無限のパワーと繋がっています。その存在を"神"と呼ぶ人もいます。それはまた、朝になれば太陽が昇り、春になれば桜が咲くような自然界を司る存在、とも言えるでしょう。
　本来は誰もが高次の自我を備えていますが、世間体や体裁、諦め、恐れや不安、過去の記憶やトラウマなどの厚いベールに包まれ、普段はなかなかその姿を現してくれません。それは時に直感として頭をよぎったり、身体の不調としてシグナルを送ることもあれば、日常に起こる不快なハプニングとして現れることもあります。それらの高次の自我から送られて来る危険信号を無視し続けると、「これでもまだ気がつかないのか！」と言わんばかりに、最終警告として最悪の事態が降り掛かってくることもあるでしょう。
　実際に、以前の私のライフスタイルは一見華やかでしたが、仕事の多忙さに出口の見えない恋愛関係によるストレスが加わり、心身ともに疲れ切っていました。「Wha-Dho（わどう）」では心の声を聞くことの大切さを説いていますが、それは私自身の体験からも声を大にして言えることです。

その「Wha-Dho（わどう）」について説明していただけますか？

志野さん夫妻が地元で主催したヒーリングイベント 　「Wha-Dho」は日本語で「和の道＝調和のある人生」を意味し、公私ともにパートナーであるポール・デスーザが20年以上の学びと経験によって開発した、人々が「持続可能な幸せ」を創造して豊かな人生を生きるための哲学であり方法論です。 彼はこの「Wha-Dho」を用い、 企業再生のためのコンサルタントを始め、「Wha-Dhoプログラム」による個人向けのメンタリングや著書の出版、世界各国でのワークショップも開催しています。
　「Wha-Dhoな人生」とは、「Mind・Body・Spirit - 心・身体・精神」をバランス良く統合し、同時に外界との調和がとれている人生を意味しますが、このような状態において初めて、人は持続的な幸せを感じることが出来ます。たとえば仕事の後にヨガのクラスを受けて癒されても、翌日はまたストレスに満ちた一日が待っているようでは、持続的に幸せを感じることはできませんよね？ 私達「Wha-Dhoインストラクター」は、日頃心の奥に閉じ込めている声を聞くことを指導し、人々の魂の輝きを取り戻して持続的な幸せへと導くガイドです。

人々の人生に深く関わる「Wha-Dhoインストラクター」というお仕事で心がけていることはありますか？また、このお仕事の喜びはどんな点にありますか？

　クライアントさんが延々とカウンセラーの元に通い続けるようなスタイルではなく、根本的な改善に努め、カウンセラー無しでも人生の舵取りを自分でできるように導いています。それには変化が必要ですが、誰にとっても変化は怖いものであり、変わりたくても変われない、変わろうとしない人が多いのが現実です。そして結果的に最悪の状態まで悪化させてしまう. . . でもたとえどん底まで落ちても、あとは這い上がるしかありませんから、その時こそ人生最大のチャンスです。恐れを乗り越えて変化し、その人自身の真の価値が姿を現すと、人はまるで別人のように輝き始めます。まるでさなぎから蝶が飛び立つように。そんな時こそ、この仕事をしている喜びを感じますね。