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第10回 トータルライフ・コーディネーター/こものちほ さん
地球をLOHASにラッピング 和の形とエコライフ

  • 2007年9月1日

地球をLOHASにラッピング
和の形とエコライフ

トータルライフ・コーディネーター/こものちほ さん


和のライフスタイルは…

風呂敷のように、一枚の布が対象物の量や形状を問わず、ワインボトルでも包み込む寛容さはすばらしいです よね。LOHASという言葉はアメリカから入って来ましたが、日本古来の考え方と共通しています。トータルラ イフ・コーディネーターとして、和のライフスタイルの良いところはどのようなこととお考えですか。

 日本の素敵なところは、まず、四季があることです。それによって旬の食べ物を楽しめますし、花や木もその季節で楽しめます。着物や風呂敷の柄も季節の花や木に合わせて選びます。逆にその柄や食卓に並ぶ食材で季節を感じることもありますよね。まさに『日本=和』のライフスタイルそのものではありませんか。

 四季を感じながらテーブルコーディネートをするのはとても楽しいものです。

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 それに加えて和のマナーやいろいろな礼儀作法に潜む「いわれ」の意味のすばらしいこと。マナーはよくよく考えてみるとほとんどが道理にかなっているんです。たとえば食事のマナーは食べやすいようにとか、一緒にいる方が気持ちよく過ごせるようにとか・・・。

 マナーにも原則とそうでないものがあります。その場に応じて臨機応変に対処していけばいいんです。私はいつも「マナーは相手に対する思いやり」といっています。どんなときでも思いやりをもって接すればまず間違いはありません。季節ごとの食や自然に触れながら自分らしい素敵なライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

地球をLOHASにラッピング

最近は日本古来の文化に触れることで癒やされたり、日本文化を再認識する人たちが増えています。そんなことが“和ブーム”に繋がっているのでしょうね。こものさんは、ハワイでも風呂敷のセミナーを開催されたそうですが…

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 この6月にハワイで風呂敷のセミナーを開催しました。ハワイに住む日本人に、日本の伝統文化を伝える風呂敷の良さを再確認し、エコロジーにも興味を持っていただくためです。

 日本からツアーを組み、日本からの参加者にはハワイの文化にも触れていただきました。その参加者は、北海道、岐阜、愛知、香川、東京と、各地から参加してくださいました。

 ハワイの方々は16人ほどの参加者がありました。その中の1人、60歳の女性(アメリカ女性史研究家)は『今日を楽しみにしてきたのよ!ちょっとした手土産にワインを持っていくことが多いの。でも袋しかないでしょう?今日は風呂敷でのワインの包み方を教わろうと思って…。』と、ワインボトルと風呂敷をかかえていらっしゃいました。セミナーの間はじっと座っていることはなく、積極的に参加され、『もう、目からウロコよ。よかったわ〜。』と満足されていました。

 また、幅120cmの風呂敷を使ってショルダーバッグを作って皆さんにお見せし、『スーパーマーケットのバスケット1個分くらいは入りますよ。』とお話しすると、皆さん驚いたり、感心したりなさっていました。

 このように、風呂敷のいろんな使い方があることをご存じない方がまだまだたくさんいらっしゃいます。今後は日本だけでなく海外にも日本の伝統である「風呂敷」を紹介し、Reuseの仕方を紹介しながらエコライフ通じた交流をしていけたらすばらしいなと考えています。


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