いつ、どこで、どのような仕事をしていても確実に役立つのが文章術。でも、ちゃんと勉強することって意識しないとあまり無いことですよね。
そんなあなたに一生使える文章の書き方を伝授するのは、ライティングのプロである「文道」の藤吉豊さんと小川真理子さん。素早く正確に伝える文章や読み手にストレスを与えない書き方など、様々なスキルを教えてくれます。
プロが教える最強のライティングスキル、ぜひ参考にしてみてください!
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こまめに改行する
改行をすると、文末に余白が生まれ、文字がぎっしりと詰まった印象がなくなります。見た目のすっきり感に加え、改行をして段落に分けていくことで、次の効果が生まれます。
【改行の効果】
・ 内容の切れ目がはっきりして内容がわかりやすくなる。
・ 息継ぎの場ができて、読みやすくなる。
段落とは、一般的に「長い文章を内容で分けた区切り」を指します。段落が始まるときは、改行して、1文字下げて書きはじめるのが普通です。
ただし、ニュースサイトの記事やブログ、SNSなどウエブ上の文章では一字下げをしないこともあります。ビジネスメールでは、一字下げしないのが一般的です。
改行は、内容が変わるときにします。ただし、内容が変わらない場合でも、文章が長く続くときは改行をします。
ビジネス文書では、改行はだいたい「5~6行」を目安にします。メールの場合は、パソコンやスマホで見ることを考慮し、「2~3行」ごとに改行したり、空白行を入れたりすると読みやすくなります。
元の文章
「平素より◇◇通信をご利用いただき、誠にありがとうございます。このたび、有効期限を迎える◇◇通信ポイントに関して、期間を延長することにいたしました。対象となるのは、○年□月×日から□年×月末までに有効期限を迎える◇◇通信ポイントです。詳しくは◇◇通信ウエブサイトにてご案内しております。今後とも◇◇通信をご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。」
改善例
「平素より◇◇通信をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、有効期限を迎える◇◇通信ポイントに関して、期間を延長することにいたしました。
対象となるのは、○年□月×日から□年×月末までに有効期限を迎える◇◇通信ポイントです。詳しくは、◇◇通信ウエブサイトにてご案内しております。
今後とも◇◇通信をご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。」
元の文章は改行がないため、ぱっと見ただけで読む気がなくなります。改行と空白行を入れることで、理解もしやすくなります。
※本記事は藤吉豊、小川真理子著の書籍『社会人になったらすぐに読む文章術の本』から一部抜粋・編集しました。
著=藤吉豊、小川真理子/『社会人になったらすぐに読む文章術の本』