ゴールデンウィーク最終日の6日(火・振替休日)は、九州と中国地方の一部に黄砂が飛来し、連休明けの7日(水)には、沖縄〜東日本の広い範囲に飛来する可能性があります。アレルギー症状が悪化するなどの影響が出る可能性があるため、今後の情報に注意をしてください。
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが飛んでくる現象で、上空の強い西風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。
特に、3月から5月の春に多く観測され、大陸から近い西日本だけでなく、東日本や北日本にも飛来することがあります。
今年のゴールデンウィーク最終日の6日(火・振替休日)には雨が降りますが、その雨のあとは黄砂に注意が必要。
6日の夜には九州や中国地方に、うっすらと飛来する可能性があります。
ゴールデンウィーク明けの7日(水)は、北日本と北陸、沖縄では雨が降りますが、西日本と東日本は晴れる所が多いでしょう。
ただ、スッキリとした青空とはいかず、大陸から飛来する黄砂によって、白っぽい空になる可能性があります。
見通しが悪くなったり、洗濯物や車に付着したり、喘息などのアレルギー症状が悪化したりと、影響が出る可能性があります。
洗濯物を部屋干しにしたり、外出を控えて出勤をテレワークに切り替えたりするなど、対策が必要になることも考えられるため、今後の情報に注意をしてください。
黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。
① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。