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「このコンテンツは、FoE Japan発行の『green earth』と提携して情報をお送りしています。

Vol.11 いのち輝く辺野古の海・大浦湾を守ろう!

  • 2016年2月25日

 辺野古・大浦湾に広がる長い年月をかけて形成された美しいサンゴ礁と青い海。マングローブ林、干潟、海草藻場、砂場、泥場、サンゴ礁が連続し、やんばるの森から流れ込む河川により、豊かな海洋生態系が作りあげられています。最近発見された規模の大きなアオサンゴ群集や、日本では絶滅のおそれが最も高い哺乳類であるジュゴンが生息するなど、とても生物多様性に富んだ沿岸域です。

 2014年の名護市長選、名護市議選、沖縄県知事選、衆議院選では、新基地建設反対を唱えた候補者が選ばれました。沖縄の方々の「辺野古に新基地は要らない」という意思は、選挙によって明確に示されています。

抗議行動を続ける辺野古カヌー隊抗議行動を続ける辺野古カヌー隊

生物多様性に富む辺野古・大浦湾

 辺野古・大浦湾の生物多様性は折り紙つき。やんばるから流れ込む河川や、海底の複雑な地形が、生き物たちへ様々な「生息地」を提供しています。確認されているだけでも、絶滅危惧種262種を含む5,300種以上の海洋生物が生息し、いまだにたくさんの新種が発見され続けています。

図:辺野古・大浦湾の海底図(スナック・スナフキン提供)
辺野古・大浦湾の海底図(スナック・スナフキン提供)

 沖縄県の自然環境の保全に関する指針では、辺野古・大浦湾海域は、評価ランク Iの「自然環境の厳正な保護を図る区域」。環境省の「ラムサール条約湿地潜在候補地」のひとつに選定され、「生物多様性保全をするうえで重要度の高い海域」のひとつとしても検討されています。

 2015年3月12日には、辺野古の海での「ボーリング調査」が再開されました。巨大なコンクリートブロックが海底に投下され、サンゴや海草等を押しつぶし、豊かなサンゴ礁生態系に影響を与えている状況が観察されています。2014年9月以来、ジュゴンが餌場として利用していない状況です。本格的な埋め立てがはじまれば、これよりはるかに巨大なものも含め200個以上のコンクリートブロックが、海底に沈められるとみられています。

沖縄県に集中する米軍基地

 沖縄県には日本の米軍専用基地の74パーセントが集中し、沖縄島はその面積の18パーセントが米軍基地に占有されています。沖縄におけるこのような状況は、沖縄の人々の自己決定権を無視するものです。このように環境、人権、平和が尊重されていないなか、再び民意を無視する形で新基地建設が進むことは大きな問題です。現地の辺野古では、沖縄各地から、日本各地から、たくさんの一般の市民たちが辺野古の海を守るために集まり、海あるいはキャンプ・シュワブのゲート前で体を張って抗議行動を続けています。

知っていますか? 何度も示された沖縄の民意=「辺野古基地建設にノー!」

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