幸せに溢れた空間でした。
巨匠ジョージ・ルーカスが生み出したスター・ウォーズは世界中に多くのファンを持ち、映画のみならず米ディズニーパークにはその世界観を再現したエリア(ギャラクシーズ・エッジ)が存在したり、Disney+ではオリジナルのドラマシリーズが何本も製作されています(最近では『キャシアン・アンドー』シーズン 2の配信が始まったばかり)。
そんな何十年も多くの人々から愛されているスター・ウォーズですが、実はファン向けの超ビッグイベント「スター・ウォーズ セレブレーション」が数年に1度、世界各国で開催されるのはご存知でしょうか。今年はその開催地として日本が選ばれたため、初めてのセレブレーションに参加してきました。その熱狂ぶりをレポートいたします。
スター・ウォーズ セレブレーションとは、スター・ウォーズ シリーズの製作で知られるルーカスフィルムが協力のもとで実施されるファン向けイベントのことで、今後公開予定の映像作品の最新情報や来日ゲストとの写真撮影、サイン会が行なわれるのに加え、グッズ販売やパネルセッションなど、現地でしか体験できないイベントが実施されます。
今年は日本/幕張メッセにて開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」ですが、実は日本での開催は17年ぶりの2度目。4月18日(金)〜20日(日)の計3日間の開催にも関わらず、世界125カ国 & 10万5000人以上のゲストが来場したことが判明しています(チケットもセレブレーション史上最速で完売したんだとか)。それほど多くの人から注目されている一大イベントなのです。
入場チケット=バッジにはさまざまな種類が存在し、イベント毎にデザインが変わるのも楽しみの1つ。
たとえば、3日間パスはマンダロリアン & グローグー、日曜日のパスはアソーカが描かれており、VIPチケットことジェダイ・マスター(約14万円)のデザインはヨーダで妙に納得感がありました。
今年は浮世絵師のTAKUMI氏が全12種類のデザインを手掛けており、浮世絵とスター・ウォーズの世界観が見事にマッチしたバッジは会場内でも大きな話題となっていました。イベント終了後は思い出として飾れるのが良いですね。
Photo: はらいさんスター・ウォーズ セレブレーションですが、とにかくスケールがデカく最も広いステージの様子がこちら。パネル開始直前には客席からさまざまな色のライトセーバーを掲げる人がいたり、ジェダイや帝国軍のコスプレをしたファンの姿も多くみられました。
Photo: はらいさんイベント開始前にも関わらずこの盛り上がり。見渡す限りの7~8割が海外ゲストで、基本プレゼンテーションも英語で進行されるため、日本で行なわれているとは思えない雰囲気にテンションが上がります。
TOKYO, JAPAN - APRIL 18: Pedro Pascal and Sigourney Weaver are seen on The Mandalorian & Grogu at Celebration Stage during Star Wars Celebration Japan Day 1 on April 18, 2025 in Minato, Hyogo, Japan. (Photo by Christopher Jue/Getty Images for Disney)初日最初のパネルを飾ったのは、2026年5月22日(金)日米同時公開の映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。主演を務めるペドロ・パスカル氏と同作への出演が決定しているシガーニー・ウィーバー氏がなんとサプライズで登場し、会場は超がつくほどの大盛り上がりに。
またその他にも、ショーン・レヴィ監督作として映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の数年後が舞台の映画『STAR WARS STARFIGHTER (原題)』の存在が公の場で初めて明かされ、主演を務めるライアン・ゴズリング氏もサプライズ登場し会場は大興奮に包まれました。
こうした映像内でしか見たことがない憧れのキャストや製作陣メンバーが目の前に現れ、スター・ウォーズの最新情報をその場で共有してくれるのも本イベントの魅力の1つです。
来場者の年齢層は子供から大人まで幅広く、スター・ウォーズが多くの世代に親しまれていることがよくわかります。ここにいる全員がスター・ウォーズ好きってことを考えたらとても幸せな空間ですよね。
Photo: はらいさん会場内で広いエリアを占めていたのは香港発のフィギアメーカーで知られるホットトイズ。多くの通行人が立ち止まる場所で、購入したフィギアを両手に抱えている人も少なくありませんでした。日本限定商品として早くもイベント初日に売り切れてしまったフィギアもあったほどの人気ぶり。
Photo: はらいさん別のブースではスター・ウォーズ作品に登場するキャラクターが描かれたウーロン茶缶も販売されていました。1本/1,000円とそれなりの価格でしたが、ラベルはステッカーとしても使えるためせっかくの記念品に良さそうだなと。
Photo: はらいさんオーディオテクニカからは、10台限定で販売されていた蒔絵で描かれたベイダー卿デザインのダイナミックヘッドフォンが展示されていました。お値段なんと、税込99万円。「すげぇ...」「Wow...」って声があちらこちらから聞こえた印象深い製品です。
Photo: はらいさんこれまでも数々のセットが発売されてきたレゴ スターウォーズシリーズですが、レゴブースには写真撮影スポットに加えて会場内限定で先行販売も行なわれていました。このSTAR WARSロゴはその中の1つ。デスクに置くだけで「遠い昔、はるか彼方の銀河系で...」のフレーズが頭に浮かんできます。
Photo: はらいさんもちろんフードホールスペースも用意されていました。メニューは全てスターウォーズにちなんだもの。ちょうどお昼時だったこともあり、約1時間弱並びましたが個人的に気になっていた「ウーキー焼きそば」を食べることができました。味は普通に美味しい焼きそばで首をかしげて困っているチューバッカに見えます。かわいい。
広い会場内には複数のステージが存在し、こちらもメインステージの1つで常に多くのファンで賑わいをみせていました。登壇者には映画『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督の姿も。
Photo: はらいさんまた都内で無料エナジードリンクを受け取るときと同じ感覚でミニライトセーバーを受け取りました。こちらプログラミングでステージの内容に合わせて自動で発色されるもので、なんとハズブロ製。盛り上がりに合わせてライトセーバーが掲げられるのはスター・ウォーズイベントでしか味わえない体験だと思います。
Photo: はらいさんすぐ横のスペースにはマンダロリアンとグローグーのねぶたが展示されていました。これは日本ならではの展示品ということで多くの来場者のフォトスポットになっていました。近くで見ると迫力に圧倒されます。
Photo: はらいさん日本人クリエイターが手掛ける『スター・ウォーズ:ビジョンズ』ブースの横には日本スタイルのC3-POとR2-D2の写真撮影スポットも。C3-POのちょんまげ姿が似合います。
Photo: はらいさんMeta Quest 3シリーズを装着してスター・ウォーズの世界にどっぷり浸かれるこちらのブースでは、現在開発中の『スター・ウォーズ:ビヨンド・ビクトリー』が一足早く遊べる体験会が実施されていました。MRで展開されるスター・ウォーズの世界を体験すべく、ブースの中でも特に多くの人が並んでいて90分待ちの状態も確認できるほどの人気ぶり。
Photo: はらいさん会場内ではスター・ウォーズシリーズ作品に登場するキャラクターのコスプレをする人はもちろん、動物を制作されている方も中にはいました。こちら高さ2.6mの草食動物で知られるバンサ。ときにはタスケン・レイダーが搭乗し雄叫びを上げていました。どこもかしこもお祭り雰囲気なところが最高です。
Photo: はらいさん有名キャラクターのコスプレをする方も多くみられるなか、マニアックなコスプレを披露されている方も。個人的にはライトセーバーの持ち手部分のコスプレをされてる方がかなり印象に残り感動しました。可愛い顔?をしているのにも関わらずシスのライトセーバーなのが愛おしいです。全員がスター・ウォーズ愛に満ち溢れている印象でした。
スター・ウォーズ セレブーションですが、今回初めて参加したことでスター・ウォーズをさらに好きになりました。
約25年前に初めて『エピソード Ⅰ』をVHSで見たときからずっとスター・ウォーズの世界観に魅了されてきましたが、現地でしか体験できない究極のファンイベントに訪れたことで、スター・ウォーズが本当に多くのファンから支えられ、愛されている作品だということを改めて認識できました。
コスプレで盛り上がる人、SWAG(自作のグッズを交換する文化)でピンバッジを交換し合う人、来日ゲストからサインを貰って喜ぶ人など、スター・ウォーズ セレブレーションの楽しみ方は人それぞれ。できればこの祝典(セレブレーション)はこの先もずっとずっと続いてほしいものです。
次回のスター・ウォーズ セレブレーションはアメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルスで現地時間2027年4月1日〜4日に開催されることが決定しています。きっとその頃にはさらに多くのファンが増え、アツい作品も出ているはず。それではまたお会いしましょう。
フォースとともにあらんことを。
Source: Star Wars Celebration, Disney, YouTube