Google検索にGeminiを使った「AIモード」を本格導入。検索フローはどう変わるのか

  • 2025年4月4日
  • Gizmodo Japan

Google検索にGeminiを使った「AIモード」を本格導入。検索フローはどう変わるのか
Image: Google

Lifehacker 2025年3月14日掲載の記事より転載

Googleは今回、3月5日付のブログ記事で、Google検索へのAI導入をさらに進めると発表しました。

手はじめとして、同社の最新AIモデル「Gemini 2.0」を使用した、新バージョンの「AIによる概要」の展開を開始しました。

しかし、それ以上の発表がありました。それが、「AIモード」です。

Google検索に「AIモード」を追加

Googleは「パワーユーザー」から、「Google検索で、もっとAIを使った回答がほしい」という要望を受けていた、と述べています。そこで、AIモードの開発が進められました。

具体的には、検索結果画面で、独立したタブが登場。

このタブを選ぶと、UIがChatGPTやGeminiの入力画面のようなスタイルに変わります。

複雑な質問を投げかけると、AIのほうでその内容に筋道をつけ、複数の検索結果や主張、サマリーを備えた、満足できる回答を返してくれるというのです。

さらに、生成された回答すべてについて、その根拠となる情報源を示すとのことです。

Googleは、AIモードを使えば、これまでなら複数回のやりとりが必要だった検索を1回で済ませることができると謳っています。

AIモードの仕組み

Image: Google

Googleの説明によると、AIモードでは、「クエリ・ファンアウト(query fan-out)」という技法を使って結果を生成しているそうです。

要するに、関連する複数項目を同時に検索して、結果をまとめて、回答を作り出しているということです。

AIモードは、複数の異なるデータポイントから検索結果を引き出します。具体的には、ウェブ検索の結果、Googleのデータベース「ナレッジグラフ」、ショッピングのデータなどが使われるそうです。

具体的にどう検索が動いているのか?

このアプローチの威力を示すために、以下の質問を提示しています。

「睡眠トラッキング機能に関して、スマートリング、スマートウォッチ、トラッキングマットでどういう違いがありますか?」 

Googleの説明によるとAIモードは、こうした複数パートからなる質問を取り入れ、複数ステップからなる多数の検索を実行し、必要な情報を見つけて、返ってきた結果に従って、プランを変更するとのことです。

もちろんこれは、(あらゆるAI検索に当てはまる話ですが、)まだ開発途上の機能です。Googleも、AIモードは常に正しい結果を返すとは限らない、と釘を刺しています。

実際、AI検索の結果が一定のレベルに達していない、と検索プログラムが判断した時は、これまでと同様の、ウェブのリンクだけが検索結果として表示されることもあるそう。

GoogleのAIモードを試すには

Googleの新しいAIモードを試してみたい場合、プログラムに参加する方法はいくつかあります。

1つ目として、Google One AIプレミアムプランを契約している場合は、最優先で、Google LabsでAIモードを試す権利が与えられるはずです。

一方、Google Oneに加入していない場合、まずはウェイティングリストに登録する必要があります。ただし、現在は米国のみです。日本での展開はもう少し待つ必要があるでしょう。

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著者:Jake Peterson - Lifehacker US
翻訳:長谷睦(ガリレオ)
Image/Source:Google, Search Lab

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