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スマホがなくなる日、何していたい? Apple Vision Proが民主化した日の話

  • 2024年5月14日
  • Gizmodo Japan

スマホがなくなる日、何していたい? Apple Vision Proが民主化した日の話
Photo: 照沼健太

「いよいよ日本上陸も秒読みか?」なんて噂もあるApple Vision Pro。

そんなApple Vision Proが提唱する新ジャンル「空間コンピューティング」の第一人者にして、6月には著書『Apple Vision Proが拓くミライの視界 スマホがなくなる日』(幻冬舎)を発売するSTYLY取締役COO 渡邊信彦氏と、ギズモード・ジャパン編集長 尾田和実が、4月17日(水)にクロストークを行ないました。

右から、STYLY 渡邊信彦氏、ギズモード・ジャパン 尾田和実、奥でVision Proを装着しているのが司会進行の編集長代理 金本太郎

トークイベントの後には、Vision Proの体験会と交流会も実施。多くの来場客の皆さんが「空間コンピューティング」を体験し、その未来について語り合いました。

交流会でVision Proについて談笑する、STYLY代表取締役CEO山口 征浩氏(右)とギズモード・ジャパン編集部員マエノケンタ(中央)、西谷茂リチャード(左) Vision Proを体験する来場者

この記事では、そんなクロストークから気になる話題をピックアップしてお届けします。

Q. 空間コンピューティングとは結局何なのか?

数年前から「メタバース」という言葉が使われるようになっていましたが、Facebook社がMetaに社名を変更してさらにその流れが加速したと思います。でも、そんな中でアップルが突然「空間コンピューティング」と言い始めましたよね。

空間コンピューティングとは何なのでしょうか?(尾田)

渡邊信彦氏:1968 年、千葉県⽣まれ。電通国際情報サービスに入社し、ネットバンキングやオンライントレーディングシステムの構築などに多数携わったのち、2006年同社執⾏役員就任。2011年、社内事業の「オープンイノベーション研究所」所⻑に就任し、セカンドライフブームの火付け役としてXRを活用したビジネスに関わる。2016年、開発者の山口征浩と出会い、Psychic VR Lab(現STYLY)の設立に参画し、取締役COO就任。

空間コンピューティングは、空間をメディア化/ディスプレイ化する概念です。キッチンにはレシピを開いたブラウザを置いて、デスクでは仕事用のウインドウを開いておくなど、空間でタスクを分散できるんです。

これまでも同様のデバイスとしてはMicrosoft HoloLensがありましたが、Apple Vision Proがすごいのは、画質がナチュラルで美しいということ。『これを長くかけていたい』と思えるのは初めてです。(渡邊氏)

渡邊さん曰く、Apple Vision Proは初めてと言ってもいい「実用レベルの空間コンピューティングデバイス」なのだそう。

出張先のホテルでApple Vision Proをかけると、そこにいつもの仕事場が再現されて本当に便利です。

Meta Questでも同様のことはできますが、解像度の問題で小さい文字が読めないことも多く、快適さが全然違います。Apple Vision Proは実用に耐えうるものであり、さらに想像を超えてきましたね。(渡邊氏)

Q. 空間コンピューティングを日常に取り入れるために必要な発想は?

Apple Vision Proはこれまでにないクオリティーとはいえ、それでも多くの人にとっては新しいカテゴリーのデバイスです。

そのため「これを活用するには、ライフスタイルを変えていく発想が重要」と渡邊さんは指摘します。

空間の中でいろんなアプリが立ち上がっている状況なので、それをすべて制御するような考え方にならないと良いユーザビリティーを作れないと思います。(渡邊氏)

テクノロジーの進歩によってできることが増える反面、考え方も変更していく必要がありそう。

技術の進歩って、ある意味で身体能力の拡張をしてくれる側面もあると思うんです。自然と慣れていく部分もあると思いますが、そういう新しい考え方を早めに取り入れていく方が良さそうですね。(尾田)

渡邊さんによると、そこにさらにAIの進歩が絡んできて加速していくそう。

今後、多くのシングルタスクはAIが担うようになって、人間は従来のタスクの2割しかやらなくなると思います。空間コンピューティングがあれば、2割の仕事を5つ同時にこなすことができるようになる。だから役割分担やタスク管理がとても重要になってくると思います。(渡邊氏)

トークセッションは、Apple Vision Pro搭載のカメラを通じてXでもライブ配信されました。 Xでのライブ配信用に、Vision Proを装着していました

Q. スマホがなくなる未来に、何をしたい?

Apple Vision Proがより安価かつ軽量化=「民主化」したら、スマホを持つ人はいなくなるはず。

そんな『Apple Vision Proが拓くミライの視界 スマホがなくなる日』のタイトルに準(なぞら)えた問いかけが、最後に行なわれました。

多重仕事人間になることを目指したいですね。きちんと仕事して、空いた時間で楽しいことのために働けるような、いろんなタスクを回せる人になっていたい。そのうち8割くらいは遊びじゃないかと思いますけどね。(渡邊氏)

ハンダごてをしていたいです。いかに無駄なことをやるかが、人間にとって重要になってくる気がするんですよ。最近はモジュラーシンセを組んでいて、一からアナログシンセを作りたいなと思い始めてきたので、コンデンサーなんかのパーツをハンダゴテでつけていきたいです。(尾田)

この問いはきっと誰にとっても無縁ではないはず。

皆さんはスマホがなくなる日、そんな近い将来に何をしていたいですか?

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