築100年を超える町家をリノベーションした複合施設「燈」の2階にあるブックカフェ「ホンのジカン」。大阪・梅田エリアから地下鉄を乗り継ぎ約20分、庶民的な住宅街にあります。本棚に並んでいるのは、小説やエッセイを中心としたストーリーもの。客席はカウンター席や一人掛けのソファ席、半個室など、1人時間に集中できる席ばかりです。居心地の良さを格上げしてくれる自家製のスイーツも用意され、ゆったりとした時間が過ごせます。
大阪メトロ中央線・緑橋駅の4番出口から徒歩2分、カフェバーやカレーショップが入った複合施設「燈」の2階にあるブックカフェ「ホンのジカン」。入口は建物の東側。靴を脱いでから階段をのぼります。
最寄りの緑橋駅は梅田エリアからは大阪メトロで約20分、大阪城公園に面した森ノ宮駅の1駅隣。繁華街からは少し離れた住宅街にあります。
大正時代に建てられた町家をほぼ建築当時のままの姿で再利用。木製の窓枠や欄間、飴色の板の間などから、どこかなつかしい趣を感じます。
本棚には店主が所蔵していた本を中心に、寄贈された本が並んでいます。
「自分と向き合いながら、静かな時間を過ごして欲しい」という想いが込めて、ビジネス書や実用書、コミックなどはなく、小説やエッセイ、絵本などストーリーを楽しむ本がほとんど。
好きな作家や読んでみたかった本を探すのもいいですが、本棚には「違う角度で見る世界」「力を抜いて」など店主独自の目線でジャンル分けされているので、それをヒントに本を選ぶと新しい世界が広がるかもしれません。
店内は店主が理想とする、心地よく本が読める空間。水槽と本棚が間仕切りとなった大テーブル、窓際のカウンター席、ソファ席などがあり、どの席も他人と目線が合わないように配置されているので、まわりとうまく共存しながら自分の時間が過ごせます。
床の間に置いたソファにはオットマンがセットになっているので、自宅にいる感覚でくつろげます。
壁向きのソファ席は自分ひとりの世界に没頭できるそうです。
隣接した部屋には、「おこもり席」と呼んでいる、店主お手製の勉強机とお揃いの椅子があります。木の椅子は背もたれたが高く左右が囲われているので個室感覚で過ごせるのが魅力。
昔なつかしい勉強机に座ると、日記を書いたり、頭に浮かぶアイデアをまとめたり、読書以外の作業もはかどりそうです。
いつ、どんなシーンでも利用できるよう、メニューはコーヒー、紅茶、チャイ、アルコール類、ホットサンドやオムライスといった軽食、自家製スイーツなど多彩。
コーヒーはおかわりしたとき、異なる味わいが楽しめるよう浅煎り、中煎り、深煎りと3種あります。フレンチプレスで抽出しているので、自分でカップに注ぐ時間も楽しみです。
旬のフルーツを使ったタルトは季節替わり。オーダーを受けてからザクザク感あるタルト生地にカスタードをしぼり、旬のフルーツとそれに合う素材を添えています。
2024年9月にスタートしたのはシャインマスカットのタルト。スパークリングワインのジュレを添えて、フルーツの酸味と甘みのバランスを調整しています。
定番人気のクラシックガトーショコラは、小麦粉不使用。チョコレートの濃厚な味わいが楽しめます。
こちらは長居歓迎。90分ごとに追加オーダーすれば席料は無料です。
静かなお店ですが、金曜日は不定期で18:00~おしゃべりできるバー営業を実施しています。
そのときの気分でいつも自分で選ばない作家の本に出会ったり、じっくり自分の好きなことや考えごとに没頭したり、自分のためだけの時間を作りに、立ち寄ってみませんか?