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キャンプの恵み

Vol.76 We are here to LOVE You

  • 2015年2月26日

小松令奈さん
Camp Sizanani創設者のフィルと、ディレクターのカベロ
Camp Sizanani
 南アフリカで行われている「Camp Sizanani」にボランティアスタッフとして参加した小松令奈さんに、キャンプの様子を聞く研修会を行いました。
 子どものころから地元のキャンプに参加し、大学時代にアフリカにはまった小松さん、「アフリカでもキャンプをやっている」と聞いて、昨年10月、迷わず南アフリカに飛びました。その2週間はとてもインパクトが大きかったようで、このキャンプがどれほど特別で、どれだけ楽しかったのかということが、彼女の言葉の中から強く伝わってきました。

 この研修会の数日前、私はアメリカでCamp Sizanani創設者のフィルと、ディレクターのカベロに会っていました。彼らは口を揃えて、「ハルナはすばらしいボランティアだった」「ハルナがキャンプに来てくれて、本当によかった」と言います。
 小松さんのスタッフとしての自己評価は、かならずしも100点満点ではなかったかもしれません。けれど、彼らは掛け値なしに「ハルナはすばらしい!」と言うのです。

 Camp Sizananiは、以前にも紹介したことがありますが、南アフリカの大きな社会問題であるHIV/AIDSから子どもを守るため、1週間の共同生活を通じて感染や発症を防ぐためのライフ・スキルを学ばせることを目的とするキャンプです。家族をAIDSでなくしている子もいますし、キャンパーの多くは貧困状態にあります。そんな子どもたちに伝えるいちばん大事なメッセージは、「あなたがおもっている以上に、あなたのことを大切におもっている人はたくさんいる」ということです。
 伝える方法はいろいろあるでしょう。言葉で伝わるものもあるし、ぎゅっとハグをしたり、いっしょに涙を流したりすることで伝わるものもあります。けれど、子どもたちにとってほとんど未知の世界と言っていい日本から、わざわざ来てくれた人がいるという事実は、強力に「We are here to LOVE You」というキャンプのメッセージを印象づけたことでしょう。
 フィルやカベロの言葉には嘘も誇張もない、私はそうおもいます。

日本キャンプ協会「Cafe de Camp


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