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キャンプの恵み

Vol.115 減らない水の事故

  • 2016年9月6日
  • (社)日本キャンプ協会

 夏の楽しみと言えば、海や川での水あそび。解放感も手伝って、ついつい夢中になって遊んでしまうものです。
毎年この時期になると、痛ましい水の事故のニュースが耳に入ってきます。警察庁の生活安全局地域課の統計によると、

“昨年1年間に全国で発生した水の事故は1,450件、水難に遭った人は1,635人。そのうちおよそ半数にあたる791人が亡くなったり、行方不明になったりしています。水難事故はいったん起きると、命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いのです。
さらに、昨年の夏期(7、8月)は、わずか2か月間で事故件数580件、水難者677人、うち死者・行方不明者計268人で、年間に占める割合は、事故件数は約40%、水難者は約41%、死者・行方不明者は約34%になっています。
水難の死亡・行方不明を場所別にみると、1位が「海」で全体の52.8%、2位が「河川」(29.7%)、3位が「用水路」(8.6%)、4位が「湖沼池」(7.2%)となっているそうですが、子供(中学生以下)の死者・行方不明者を場所別にみると、1位が「河川」で全体の43.4%、2位が「海」(28.3%)、3位が「湖沼池」(18.9%)となっています。 子供の場合は、全体平均と比べて河川での水遊びによる事故が多く発生しています。"

要因としては、河川は比較的家の近くにあり、ひとりで又は子どもたちだけで出かけることが容易だからではないでしょうか。子どもは好奇心旺盛。いくら危ないところには近づくなと言っても無理というもの。

こうした水の事故を防ぐためには、海や川などの自然環境の特徴を理解し、水難につながりやすい危険な場所、行為などを知っておくことが重要です。

しかし、最近は田舎であっても近くの川で遊ぶ子どもたちを見ることが少なくなりました。野外で遊ぶことが非日常になってしまい、遊びの中で危険を実感することも少なくなってきています。日本キャンプ協会では、「安全なキャンプのために」をホームページで公開しています。是非、親子でご覧になり、話し合ってみてください。そして実際の自然を肌で感じてみてください。
(アッキー)

日本キャンプ協会「安全なキャンプのために
政府広報オンライン「水難の約半数は死亡事故に!」から転載

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