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「キャンプ場」 詳細解説

読み:
きゃんぷじょう
英名:
Camping Site

自然の中で、テントなどの簡便な施設を使って共同生活をする場所をキャンプ場という。施設としては、キャビン、テントデッキ、炊事施設、トイレなどの基本的なものから、コインランドリー、温泉、シャワールームなどが完備されているものもある。家族・少人数向けのファミリーキャンプ場、登山ベースキャンプ場、青少年の集団教育用キャンプ場など、目的にあわせたさまざまなキャンプ場がある。

キャンプ(CAMP)とは、ラテン語で「平らな」を意味する言葉で、もとは平らなところに砦のようなものを築き、兵隊の訓練などを行っていたことから、「共に生活しながら、兵隊の訓練をするところ」をこう呼ぶようになった。それが19世紀に入ってレクリエーション活動としての教育的な意義が認識されるようになり、「仲間と共同生活をする」という意味になったといわれている。米国では、1880年代にYMCA(キリスト教青年会)がキャンプを行った。また、同時期にドイツのワンダーフォーゲルやユースホステル、イギリスのボーイ・スカウトなどの運動が始まり、世界に広がった。

日本で最初に教育キャンプが行われたのは、1920年の夏に兵庫県六甲山麓でYMCAが10代の青少年を集めて2週間のテント生活を体験させたことに始まるとされている。この教育目的のキャンプ生活は、1923年に山梨県の山中湖に移され、常設のキャンプ場となった。また、1990年代以降には、自然の中にいて、自然の生態系や、自然エネルギー、ごみ問題など、環境問題をテーマにした環境教育キャンプも開かれるようになり、とくに夏のサマーキャンプでは海や山での体験型教育が盛んに行われるようになっている。

自然の素材を利用した工作やゲームなどを楽しみながらキャンプ生活を送り、環境についての学習、自然を大切にする心を育てることなどを目的にしたエコキャンプ場もある。日本では、1993年から1997年にかけて、国立・国定公園内の11カ所に整備された。

近年、一部区域に車を乗り入れることができるオートキャンプ場が各地にでき、人気を得ている。オートキャンプ場に関しては、排気ガスによって環境に負荷を与える車を、自然豊かな地域に乗り入れることに反対する意見もある。一方、車を活用することによって、より多くの人が自然の中でのキャンプ生活を楽しめるので、賛成する人も多い。

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