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「食料自給率」 Q&A解説

読み:
しょくひんじきゅうりつ
英名:
Food Self‐Sufficiency
  • Q: 食料自給率はどうやって求めるの?
    食料自給率は何の数値をどのように計算して求められるのだろうか?

    A: 食料自給率は、その国で消費される食料のどの程度が、国内での生産でまかなえているかを示す指標で、通常は食料の基礎的な栄養価であるカロリーに着目したカロリーベース食料自給率が用いられる。カロリーベースの総合食料自給率の計算方法は次の通り。
    1) 国民1人1日あたり供給純食料(グラム)を品目ごとに熱量(kcal)へと換算して品目ごとの供給熱量を算出し、これらを合計して「1人1日あたり供給熱量」を算出する
    2) 品目ごとの供給熱量に品目ごとの供給熱量自給率をかけて国産熱量を求め、これらを合計して「国民1人1日あたり国産熱量」を算出する
    3) 2)の「国民1人1日あたり国産熱量」を、1)の「1人1日あたり供給熱量」で割ると、カロリーベースの総合食料自給率が求められる
    一方、カロリーベースの食料自給率では、同じ重さでも米やいもなどに比べてカロリーが低い野菜や果実に関する需給動向が反映されにくいため、生産額ベースの食料自給率が併用されている。食料自給率を検証する場合は、カロリーベースだけでなく、品目別自給率、穀物自給率、生産額ベースなど、いくつかの指標を組み合わせて見ることが大事だ。

  • Q: 英国の食料自給率が上がったのはなぜ?
    英国では、日本と逆に食料自給率が40年間で27ポイントも上がった。どうしてだろうか?

    A: 日本の食料自給率の低さが社会問題になっている。食料自給率は、その国で消費している食料のうち、どの程度を自国内での生産でまかなっているかを示した割合だ。1965年に73%だったわが国の食料自給率(カロリーベース)は、2007年に40%となった。この数字は諸外国と比べてきわめて低い。一方、英国では、日本と反対にカロリーベース食料自給率が40年間で27ポイントも向上した。生産面では主に次の理由があげられている。1) 平坦地が多く農業生産を効率よくできる、2) ほかのEC諸国より競争力が高かった、3) ECへの加盟で農産物価格支持と国境措置による手厚い保護を受けた、4) 日本のような四季の変化に伴う生育条件上の制約が少ない、5) 主要穀物である小麦の単収が大きく向上した。また、消費面でも、小麦などを中心とした食生活が大きく変化していないことがあげられている。

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