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「クールビズ」 詳細解説

読み:
くーるびず
英名:
Cool Biz

上着を脱いでネクタイを外すと、体感温度は2℃下がる。環境省省エネルギーセンターなどの資料によると、すべてのオフィスで夏の冷房温度を平均冷房設定温度とされる26.2℃から1.8℃上げて28℃に設定すれば、ひと夏で約160〜290万トンのCO2を削減することができるとされる。
これは、京都議定書で日本に義務づけられた−6%の目標値の約0.1〜0.2%に相当する量になるとともに、京都議定書目標達成計画の中でオフィスビルなどに割り当てられた削減量の約5〜9%に相当する。つまり、クールビズを実施して事務所のエアコン設定温度を高くすることで、地球温暖化の防止に一役買うことができる。

衣料品の工夫などによりエネルギーの使用を削減しようという取り組みは初めてではなく、(財)省エネルギーセンターが繊維業界などと共同で1998年から開催している「スマートコレクション」などがあるが、「チーム・マイナス6%」が中心となって推進しているクールビズは、京都議定書の発効に伴う官民あげた地球温暖化防止に向けた動きの活発化を受けたことに加えて、小泉首相ら閣僚が率先したことなどもあり、瞬く間に社会現象となった。

環境省のアンケート調査によると、クールビズの認知度は95.8%に上り、「勤務先が例年より冷房温度を高く設定している」と回答した就業者の割合は32.7%となった。さらに、メーカー各社がクールビズを無理なく実行するための高い機能性を持つスーツやシャツなどの開発にしのぎを削り、流通業が一斉に販売競争を展開した結果、クールビズはオフィスでの夏のファッションとして定着しつつあり、民間の調査機関の試算によると、クールビズの経済効果は1,000億円に上る。
反対に、冬に暖房時のオフィスの暖房機の温度を20℃に設定し、厚着を呼びかける「ウォームビズ(WARM BIZ)」もある。

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