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「食品添加物」 Q&A解説

読み:
しょくひんてんかぶつ
英名:
Food Additives
  • Q: 食品添加物の表示について教えて。
    食品添加物はすべて表示されることになっているが、例外もある。どんな場合だろうか。

    A: 果汁製品に含まれるビタミンCなど、もともと天然にあったものを強化するといった栄養強化の目的で使用される添加物や、最終製品に残らない加工助剤、キャリーオーバーにあたる添加物は、表示が免除される。キャリーオーバーとは、せんべいに使われるしょうゆに含まれる保存料など、副材料に含まれるだけで、主材料への効果が期待できない(せんべいの保存には役立たない)ものを指す。ただし、キャリーオーバーであっても、アレルギー原因物質を含んでいる場合は、表示しなければならない。また、添加物を含む原材料が原型のまま存在する場合や、着色料、甘味料のように、添加物の効果が視覚、味覚などの五感で感知できる場合はキャリーオーバーにはならない。一方、香料などは、多種類の添加物が混ざっていて全部表示するのが困難であり、かつ、企業のノウハウが詰まっていることなどを理由に「香料」と一括して表示される。また、乳化剤・豆腐用凝固剤・酸味料・調味料なども一括表示してよい。

  • Q: 食品添加物は安全なの?
    食品添加物として認可されるには、どのような試験データが必要なのだろうか。

    A: 日本では、認可申請に基づいて、国が使ってよい添加物を指定する「ポジティブリスト」方式が採用されている。食品添加物の使用の認可にあたっては、厚生労働大臣の諮問機関である薬事・食品衛生審議会に安全性に関する資料を提出しなければならない。1) 繰り返し食べさせたとき、2) 発がん性、3) アレルギーを発症する可能性の確認、4) 遺伝子や染色体などへの影響、5) 催寄性や繁殖性など次世代への影響を調べた試験などの毒性に関する資料、6) その添加物が体内でどう変化して代謝されるかの資料、7) 1日の摂取量に関する資料などだ。こうしたデータをもとに、動物実験で得られた最大無毒性量に安全係数の1/100をかけ、人が一日にその量以下ならば食べても有害ではない量を算出。その後、パブリックコメントを経て使用基準を設定する。

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