A: :環境技術実証事業で実証された技術には、実証番号とロゴマークが交付される。ロゴマークには、全技術分野に共通した情報を盛り込んだ共通ロゴマークと、分野ごとに決められる個別ロゴマークの2種類がある。また、結果はインターネットを通じて公表され、専用サイトで工法を行うこともできる。さらに、各分野の専門家からアドバイスを受けることも可能で、資力や知名度に欠けるベンチャー企業などにはありがたい仕組みといえよう。ただし、実証はあくまで第三者機関が環境保全効果などを客観的なデータとして示すことで、いわゆる認証制度ではない点に注意すべきだ。
A: 2012年度の環境技術実証事業のうち国負担体制における対象技術分野は、地球温暖化対策技術としての「照明用エネルギー低減技術(反射板・拡散板等)」だ。民生部門におけるエネルギー起源CO2排出量を削減するには、ビルや住宅における消費電力の低減が必要であることから対象となった。具体的には、天井などの照明ランプ周辺に反射板や照明カバーなどを設置して、照明に必要なエネルギーを低減する。2011年度は5つの技術が実証されている。