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「チッソ」 Q&A解説

読み:
ちっそ
英名:
Chisso
  • Q: なぜチッソは分社化するの?
    水俣病の原因企業であるチッソが2011年に分社化するのはなぜか?

    A: かつて公害病の水俣病を引き起こした化学製造会社のチッソ(株)が、2011年1月に化学品の製造販売事業を手がける子会社「JNC」を設立した。裁判所の許可を受け次第、事業部門がJNCへ譲渡される見込みだ。水俣病特措法に基づき同社が申請していた事業再編計画を、環境省が認可したのだ。同省は認可の理由として、チッソが水俣病被害者への一時金支給に同意していることや、個別補償協定の履行や公的支援借入金債務の返済に支障が生じないこと、事業計画が地域経済の振興や雇用確保に役立つものであること、分社化により債務履行の原資が減少しないこと、債権者の一般の利益に反しないことなどをあげている。

  • Q: チッソ分社化で水俣病対策はどうなる?
    チッソが分社化することで、水俣病対策に大きな変化はあるのだろうか?

    A: チッソ分社化による水俣病対策への影響について、事業再編計画を認可した環境省は「認定患者への補償や水俣病被害者への一時金の支給は従前となんら変わらない」と明言している。同省はチッソに対して分社化にあたり、決算や個別補償協定の履行、公的支援に関する借入金債務の返済、事業会社の設備投資と雇用状況などの事項を年2回報告するよう求めている。また、分社化を前に地元から寄せられた意見を踏まえ、チッソに対して認定患者の福祉の向上や地域経済の振興に、今まで以上に尽力するよう要請した。

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