A: 世界経済フォーラム（ＷＥＦ）は、世界が直面するさまざまな問題への経済界の取り組みを促すために設立された、民間非営利の団体だ。ＷＥＦが毎年１月に同国のダボスで開催する年次総会の「ダボス会議」には、世界の大企業の経営者や政界のリーダー、学者、知識人、ジャーナリストが参加。世界経済の動向をはじめ、気候変動などの環境問題に関する意見交換や議論が行われる。2008年に出席した福田元総理は、ダボス会議のことを「グローバルな政治経済社会システムの『定期検診』の場」と評した。一方、G8サミット（主要先進国首脳会議）は、８カ国の首脳が経済や政治に関する国際的な課題について、非公式かつ自由に討議をする場だ。サミットで決まったことに定や法的な拘束力はないが、首脳たちによる政治的な約束は大きな影響力をもつ。
A: 世界経済フォーラム（ＷＥＦ）は、経済や環境など世界が直面している問題に対して、経済界が積極的に取り組むことを促すために設立された民間非営利の団体だ。ＷＥＦは2008年１月に公表した世界経済フォーラム報告「グローバルリスク2008」の中で、世界の経済社会に影響を与えるリスクとして次の４つをあげている。1) 金融システム、2) 食料安全保障、3) サプライ・チェーン、4) エネルギー。このうち食料安全保障に関して、人口増加とライフスタイルの変化、バイオ燃料、気候変動の３つが世界の食料不足を加速化させる要因であると指摘している。
