サイト内
ウェブ

「大気汚染」 Q&A解説

読み:
たいきおせん
英名:
Air Pollution
  • Q: 光化学スモッグの現状は
    光化学スモッグは今でも起きているのだろうか。

    A: 1970年代に東京都杉並区の高校で最初に発生、運動中の女子生徒がめまいなどに見舞われた。いわゆる光化学スモッグによるもので、その原因は、大気中の窒素酸化物や揮発性の有機化合物と太陽の光エネルギーが光化学反応を起こしてできる酸性物質(「光化学オキシダント」と呼ばれる)である。夏期の風が弱く日差しの強い日に発生しやすく、粘膜を刺激したり、植物を枯らすなどの被害をもたらす。
    光化学スモッグの発生要因のひとつである工場の大気汚染物質については排出規制が進んだが、自動車の排気ガスについてはまだ十分な改善がみられてはおらず、ここ数年、注意報の発令回数は増加しており、関東地方では平均の2倍前後の高ペースとなっている。環境省は、2000年6月から「大気汚染物質広域監視システム(愛称:そらまめ君)」により、都道府県の大気汚染情報をオンラインで収集し、地図情報等に加工しインターネットにより広く一般に情報提供をしている。さらに最近では都道府県の光化学オキシダント注意報等の発令状況及び大気汚染情報を携帯電話により入手できるようになった。

  • Q: 浮遊粒子状物質(SPM)とはどんなものか。
    新聞記事でよく目にする「浮遊粒子状物質(SPM)」の特徴や原因、防止策について知りたい。

    A: 浮遊状粒子状物質(SPM=Suspended Particulate Matter)は、長い時間大気中に浮遊している微粒子で、大きさが10ミクロン以下のものをいう。とくに2.5ミクロン以下の小さなものが呼吸器系の各部位に沈着し、気管支炎などを誘発するといわれている。発生源はディーゼル車からの排出がもっとも多く、続いて道路の粉塵、工事現場などだ。そのほか、火山や森林火災など自然界由来のものもある。
    2001年の環境省調査によると、浮遊粒子状物質がもっとも多く観測されたのは東京都の大田区で、測定局のワースト10の中に東京都が5カ所入っている。
    防止策としてはディーゼル車排出ガス対策が効果的で、主にディーゼル排気微粒子除去フィルター(DPF)を使っている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。