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「エネルギー基本計画」 Q&A解説

読み:
えねるぎーきほんけいかく
英名:
Basic Energy Plan
  • Q: 「ベースロード電源」って何?
    エネルギー基本計画は原発を「ベースロード電源」と位置づけたが、どういう意味なのだろうか。

    A: ベースロード電源とは、発電にかかるコストが安く、安定的に発電可能で、昼夜を問わず継続的に稼働できる電源のことを指す。2014年4月に閣議決定された第4次エネルギー基本計画は、原子力発電を「重要なベースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会によって厳しい安全基準に適合すると認められた場合、再稼働すると明記している。一方、発電コストがベースロード電源に次いで安く、電力需要の変動に応じて出力を調整できるものを「ミドル電源」といい、天然ガスやLPガスなどがこれにあたる。また、発電コストは高いものの、同じく出力の調整が可能なものを「ピーク電源」といい、石油や揚水式水力などがある。

  • Q: エネルギー政策に関する市民の意見は?
    エネルギー政策のあり方について、市民側からの提言はないのだろうか。

    A: 市民や科学者などが参集して、脱原発に向けた政策を提言している原子力市民委員会は、政府による第4次エネルギー基本計画の策定にあわせて、「原発ゼロ社会への道―市民がつくる脱原子力政策大綱」を公表した。原発を再稼働せずに廃止していくため、「脱原子力基本法」と「エネルギー転換基本法」を制定するなど脱原発のための法制度を整備し、それに基づき原発ゼロを進めるべきであると主張している。また、「被曝を避ける権利」が憲法で保障された基本的人権であると強調し、放射線リスクを過小評価することに警鐘を鳴らす。さらに、放射性廃棄物の処理・処分の徹底、核燃料サイクル事業の全廃などを提言している。読みやすいコンパクト版もある。

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