列車が走る線路と、自動車が走る道路の両方を走行できる車両。英国などでも研究開発が進められているが、日本ではJR北海道が2004年に開発に成功。昨年4月から、実用化に向けた試験的営業運行を開始した。同社で開発したものは、マイクロバスをベースにしており、鉄道車両よりも低コストの運用が可能とされている。道路とレールの乗り替えが、乗客を乗せたまま10〜15秒でできる機動性もメリットに数えられる。省エネルギー・利便性という特性から、地方の公共交通機関の再編を可能にすると期待される一方、エネルギー効率のさらなる向上や、自動車、列車の2重の規制がかかっている現状の打開などが課題とされている。