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海野和男のデジタル昆虫記

アスリーの家

アスリーの家
2013年01月17日



 マレー半島の先住民、アスリーは元々は狩猟採取で、森の中を転々とする民族だ。ここ10年ほどで、新しく道路が開けたカメロンハイランドの西側の地域では、政府が小さなブロックの家を建てて定住を促している。
 森の中を転々とする家は竹でできているので涼しそうだが、新しくできる家は,クーラーがあるわけではないので、とても暑そうに思える。
 カメロンハイランドの19マイルの村の家は板でできた木造。以前は政府は木造の家を建てて,定住を促した。
 もうすこし下流の川沿いにはずいぶんこぎれいな村がある。伝統的な竹を使った家だが,綺麗だ。土台にコンクリートを一部使ったりして、ジャングルの中にあるアスリーの家とは作りが異なっている。マレー系の家のようにも見える。そこはドリアンなどの果物の栽培を生計としている豊かな村だ。
 写真上の19マイルの家はもうずいぶん古い。もう20年もたたずまいは変わらないのではないかと思う。ここの村人は、今でも昆虫採集をして、それを現金収入にしている。昔は,結構はやったのだが,最近は,昆虫を買う人も少なくなり、村を挙げて,アルバイトをしているのはここだけになった。標高が800mぐらいの昆虫が多い場所にあるが、毎日虫を捕っているから、村の中に,それほど虫が多いというわけではない。

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